2024/6/23曇のち雨。ボランティア体験記(関東リーグ1部 第7節「南葛SC vs 東京23FC」)
今節は、昨季の栃木シティを彷彿とさせるような得点力を見せる東京23FCを、ホームに迎えての一戦です。
ボランティアの体験を中心に、この日の様子などをまとめてみました。
はじめに
今節はホームなのですが、試合会場は葛飾区ではなく北区にある「味の素フィールド西が丘」で行われます。天然芝のグラウンドです。
関東リーグに上がってから、南葛がこのグラウンドで試合をするのは初めてになります。
キックオフ時間はちょうど12:00、1日の中で最も暑くなるであろう時間帯に試合が行われます。
この日の試合情報が公式サイトにアップされているので、リンクを貼っておきます。
いつもの葛飾区のような大きなイベントは用意されてはいませんでしたが、キッチンカーはたくさんあるようです。
また、試合前には、元サッカー日本代表の久保竜彦さんと、岡山一成さんによるトークショーも行われるとのことです。
なお、南葛の試合が終わった後、16:00からはエリース東京FCと桐蔭横浜大学の試合が行われる予定となってます。
さて、この時点での順位表は以下のとおり。
対戦相手の東京23FCは、圧倒的な得点力に目を奪われがちですが、実は失点も少ないチームで首位を走り、対する南葛は4位となっています。
ただ、勝点差は5、ここで勝利すれば一気に2まで縮めることになるため、なんとしても勝ちたいところです。
最近の南葛は、東邦チタニウムとShibuyaCityに連敗していて、あまり調子がよくありませんが、どんな形であれ勝利を掴み、優勝争いに絡んでいきたいですね。
この日はボランティアとして参加することにしました。
当日を迎えて
昼間の時間帯ということもあり、暑さ対策しなくては、と思ってましたが、当日は曇りのち雨予報。
暑さ対策より雨対策が必要でした。
キックオフが早いためボランティアの集合時間も早く、3時間前の9:00に現地集合となります。
さらに、会場が葛飾区ではないので移動に時間がかかります。
電車で会場に行く場合は、以下の2つのルートが考えられます。
・都営三田線にある本蓮沼駅から歩いていく(徒歩5分ほど)
・JR赤羽駅から向かう(駅から徒歩25分、バスを使うと楽)
葛飾区からは、どちらのルートを選んでも所要時間に大差はなく、だいたい1時間ぐらいかかるんじゃないかと思います。
JR赤羽駅からバスに乗ると、「HPSC北門」で降りてすぐ目の前に味の素フィールド西が丘があるので、かなり楽ですね。
バスの本数もかなり多いのです。
会場に出発する時は曇りでしたが、いつ雨が降っても大丈夫な準備をして向かいます。
ボランティア中は傘を使えませんが、移動中は使えるので、折りたたみ傘も用意していきます。
現地到着(8:50~)
集合時間より少し早く現地に到着します。ほんのわずか小雨が降っていました。
集合場所に行くと、既にたくさんの人が居ます。
久しぶりにTOPチームのボランティアに参加したのですが、1つの試合を成立させるために、本当に多くの人が関わっているなあ、ってあらためて思いました。
グラウンドの整備やボールパーソン、インフォメーションブースやチケットブース、場内ビジョンや配信など、実に様々な仕事があります。
その中で、ボランティアクルーは、4つあるゲートでテントの設営を行ったり、来場者の入場対応を行うことが主な役割となります。
なお、4つのゲートとは、S自由席、A自由席(ホーム側)、A自由席(ビジター側)、バリアフリー席の4つ。
時間になると運用マニュアルとビブスが配布され、この日の作業の説明がありました。
配置に関しては、あらかじめ割り当てられていて運用マニュアルに載っています。
自分はA自由席(ホーム側)の担当でした。
作業開始(9:15~)
担当であるA自由席(ホーム側)に向かうと、先行して運ばれていたテントや配布物が入っている箱などが置かれています。
この場所の担当メンバーは全部で5人でした。
みんなで話し合いながら、それ以外に必要なもの(テーブルや椅子、テント用の重石など)を指定された場所から運んできたりします。
大半はボランティア経験があるメンバーだったのですが、今回の会場は誰もが初めてのため、勝手が分からない部分も多く、試行錯誤しながら作業を行います。
気が付けば10:00になり、横断幕の事前掲出可能な時間になったので、一時的に開場しました。
10時を過ぎる頃には作業も落ち着いてきたのと、開場(10:45)まで時間があったので、ボランティアクルーの一人を誘って会場内を少し散策することにしました。
会場の様子(10:10~)
キッチンカーエリア
地図で言うと左上のエリアに、キッチンカーがあるエリアがあります。
今回の出店は以下のとおり。
ふじのくに
DRINK OF BRASIL
バハカォン
からあげの匠越谷店
キッチンカーニバル
Y’s CAFE
ボランティア中だったので購入しなかったのですが、色んなキッチンカーがあって楽しげでした。
今まで見たことないキッチンカーとして、まずは「キッチンカーニバル」さん。
から揚げと焼きそばが中心のようで、かなり食べ応えがありそうです。
スペースにも余裕があるのか、色んな看板が並んでて、かなり賑やかですね。
神奈川県横浜市を拠点とするキッチンカーらしいですよ。
ちょうどキックオフ時刻が12:00ということもあり、購入した来場者の方も多いのではないでしょうか。
次に「Y’s CAFE」さん。
ポテトとから揚げの他に、スムージーやかき氷を販売しています。
かなりコンパクトにまとまってますね。ゴミ箱が置いてあるのもポイント高いです。
こちらのキッチンカーは埼玉県北本市を拠点としているようです。
そして「からあげの匠 越谷店」さん。
もともとは仙台から始まったお店らしいですよ。
からあげの専門店なだけあって、色んな種類のからあげがありました。
車体の色も、からあげに合わせて黄色なのかな、なんて思います。
そしてブラジルの国旗が目立つ「バハカォン」さん。
ブラジル料理のキッチンカーは珍しいですね。でかでかと写っているビールも美味しそうです。
キッチンカー専門というわけではなく、横浜市関内に実店舗もあるようです。
最後に、南葛ではお馴染みの「DRINK OF BRASIL」さん。葛飾区お花茶屋を拠点としています。
この日はアルコールがOKとのことで、ワインも置いてありました。
その他
キッチンカーエリアの一画には南葛グッズの販売ブースがありました。
また、会場のあちこちには7月に行われる南葛のホームゲームのポスターが貼ってありました。
このポスターの何が凄いって、全然サッカーの試合っぽくないポスターってところだと思うんですよね。
足を止めてポスターをじっくり眺めたり、写真を撮ってる人もたくさん居ました。
ゴール裏エリアでは、たくさんの横断幕が掲出されているのが見えます。
もちろん、相手チームの横断幕もたくさんありました。
また、このグラウンドは大型ビジョンも設置されています。
ちなみに、この大型ビジョンが見えるように、という配慮から、反対側のスタンド席がホーム側となったようです。
入場開始(10:45~)
入場開始の時刻が近づいてきたので、担当場所に戻ります。
開場前は行列が出来ていましたが、開場してからはそれほど並ぶことはなくスムーズに入場出来ていたように思います。
初めての会場ということもあり、いくつかトラブルがありましたが、全体の進行に影響が出るような出来事にはならず、なんとか無事にキックオフの時間を迎えることが出来ました。
さて、この日のメンバーは以下のとおりです。
スタメン
GK(37)外山 佳大
DF(2)長島 武
DF(4)柳 裕元
DF(34)石井 幹人
DF(24)田中 大生
MF(15)今野 泰幸
MF(61)小西 伶旺
MF(17)佐々木 達也
MF(6)中村 洸太
FW(88)大前 元紀
FW(18)森山 翔介
ベンチ
GK(31)飯吉 将通
DF(27)横須賀 郁哉
MF(7)関口 訓充
MF(11)楠神 順平
MF(44)相澤 祥太
FW(22)奥原 零偉
FW(99)金城 アンドレ 泰樹
なんと、3日前(6月20日)に入団発表があったばかりの小西選手が早速スタメンで起用されています。
また、過去2試合ほど途中出場はありましたが、中村洸太選手が初のスタメン起用です。
ベンチを見ると、相澤選手が第1節のつくば戦以来、横須賀選手が3月の東京カップ戦以来の久々の登録です。
そして、楠神選手がベンチとは言え今季初めての出場登録となりました。
試合開始(12:00~)
試合が始まる時間になると、来場者の数も落ち着いたので、交代で休憩を取ることにしました。
ボランティア中は、集中して試合を観ることが出来ないので、終わった後にアーカイブ配信やハイライトを観ることにします。
試合が始まると、開始早々に東京23FCがフリーキックを得るなど、積極的に攻撃を仕掛けてきていたようです。
なんと、前半15分までで東京23FCは5本のコーナーキックを蹴っています。
それだけ押し込まれていたということだと思いますが、南葛も徐々にペースを取り戻してきます。
何度か東京23FCのゴールに迫り、得点の匂いを感じるようになってきましたが、前半39分に失点してしまいます。
南葛のゴール前で、東京23FCの11番、村上宗太郎選手が素早いプレスからのミドルシュートを決めていました。
今季の東京23FCは失敗を恐れない積極的なプレイが目立つ気がします。
この時、自分は休憩に入っていてご飯を食べていたので、しばらく失点したことに気付きませんでした。
この日の軽食は豚パオRoccoさんの肉汁焼餃子弁当でした。
ここは、立石駅の南側に新しく出来たお店になります(立石にある寄り道ピザRoccoさんとは姉妹店?のようですね)。
いつもと違う軽食なので、なんだか新鮮です。
機会があれば実店舗の方も行ってみたいですね。
30分ほどで休憩を済ませ、担当場所に戻ると、他のボランティアクルーから失点したことを知らされました。
前半はそのまま0-1で終わり、ちょうど後半が始まりまる頃です。
気がつけば、雨が結構降ってきてました。
ハーフタイムでは、中村選手、森山選手、石井選手に代わって楠神選手、奥原選手、横須賀選手が入りました。
さて、この時間になると、ゼロにはならないのですが、来場者の数がぐっと減ります。
ボランティアの作業に余裕が出てくると、試合の様子が気になってくるところですが、後半12分、スタンドから歓声が聞こえてきます。
どうやら南葛が得点したようです。決めたのは大前選手。
これで1-1の同点ですが、このゴールに至るまでの楠神選手が本当に凄かった。
得意のドリブルと田中選手とのワンツーで相手選手を3人ほど抜き去り、そのままゴール前まで駆け上がり、左からクロスを上げるのですが、本当に見事です。
それをまた大前選手がきっちりボレーシュートで決めるのも最高ですね。
リアルタイムでは直接試合を観れる場所では無かったのですが、会場の盛り上がりが凄かったです。
このまま逆転も期待出来る、と思っていたのですが、ここがピークでした。
その直後、時間にすると4分後の後半16分、どよめきと共に南葛イレブンを鼓舞するチャントが聞こえてきました。どうやら失点したようです。
これで1-2となり、さらには後半26分には3点目を奪われてしまいます。
2点目は、フリーキックからのこぼれ球を右サイドでフリーになっていた村上宗太郎選手が、3点目はコーナーキックからまたも村上宗太郎選手が頭で合わせてゴール。
いずれもセットプレーからの失点です。
これで村上宗太郎選手はハットトリックです。
2点を追いかける展開となりましたが、後半30分を過ぎたので撤収の準備を開始します。
設営したテントを畳んだり、テーブルや椅子などを元の所定の場所に片付けることになります。
撤収準備をしている後半36分には、東京23FCの福本優芽選手が、左サイドを一人で突破し、そのままゴールを決めて1-4となってました。
雨が激しくなる中、南葛イレブンは1点でも返そうと最後まで攻撃を続けてましたが、得点を奪うことは叶わず敗戦となりました。
試合のアーカイブが残っている(2024年8月時点)のでリンクを貼っておきます。
ハイライトはこちらになります。
後作業(14:00~)
奥戸であれば、グラウンドの状態を元に戻してから作業完了、といった流れなのですが、この日は16:00よりエリース東京の試合が予定されていることもあり、グラウンドはそのままです。
各ゲートや、物販、ライブ配信用のテントを片付けることが主な作業となります。
雨が大降りになってましたが、各自で対策をきちんとしてきたようで、大きな問題もなく作業を終えることが出来ました。
最後に、トップチームから楠神選手と金城アンドレ選手が来てくれて、挨拶と記念撮影を行い、この日のボランティアは終了となりました。
その他の試合結果
その他の試合結果は以下のとおりです。
東邦チタニウム 0-4 VONDS市原
東京国際大学 1-0 ヴェルフェ矢板
エリース東京 1-1 桐蔭横浜大学
つくばFC 0-0 東京ユナイテッド
VONDS市原が東チタのホームである柳島スポーツ公園で、4得点も挙げて勝利しています。
VONDS市原にとって、昨季の数少ない負けの一つが柳島スポーツ公園の東チタ戦だったので、その雪辱を晴らしたといったところでしょうか。
今季、リーグ戦では未だに勝利の無かった東京国際大学が、ヴェルフェ矢板相手に初勝利を挙げています。
そろそろ調子が上がってくるころかもしれません。
同じく勝利の無い桐蔭横浜大学は、エリース東京相手に開始1分で先制するも後半に追いつかれてしまいます。
同点に追いついたエリース東京は、その後PKのチャンスを得ますが、これは桐蔭横浜大学のキーパーが見事に防いでいます。
南葛の試合の後に、味の素フィールド西が丘に残っていれば無料で観戦出来たので、続けて観てた人も居たかもしれませんね。
つくばと東京ユナイテッドは、雨の中セキショウ・チャレンジスタジアムで行われましたが、お互い決定力に欠け0-0の引き分けとなりました。
この結果より、順位表が以下のようになりました。
勝点順に並べてみます。
勝点 チーム
------------------------------------
18 東京23
17 VONDS
16
15
14
13 つくば
12
11 東京U
10 南葛
9
8 エリース、東チタ
7 矢板
6
5
4 東京国際大
3
2 桐蔭横浜
少しずつ差が開いてきてます。南葛は、ちょうど真ん中に居ます。
次の試合日程(リーグ戦)
第8節の試合日程は、下記のようになります。
6/29(土)
17:00 ヴェルフェ矢板 - つくばFC
18:00 VONDS市原 - 東京ユナイテッド
18:00 東京23FC - 東邦チタニウム
18:00 エリース東京 - 南葛SC
6/30(日)
17:00 桐蔭横浜大学 - 東京国際大学
ほとんどの試合が土曜日の18時に行われます。
下位に低迷している大学生チームのみ、日曜での試合になります。
我らが南葛SCは、アウェイでエリース東京との試合なのですが、会場は奥戸陸上競技場を使用することになります。
ホーム奥戸、ではなく、アウェイ奥戸での試合となります。なんだか新鮮ですね。
振り返って
味の素フィールド西が丘で行われたということもあり、初めて南葛の試合に来た、という人も多かったような気がします。
「南葛に居る今野選手って、あの今野選手ですか?」なんて聞いてきた方も居ました。
初めての場所ということもあり、スタッフ間の情報連携が不足しているところも多く、そこは反省点かなと思いますね。
試合は残念ながら大差で負けてしまいました。
奇しくも、自分が最初にボランティアをした東京ユナイテッド戦(雨の中で1-4で敗戦)と同じ結果になってしまいました。
1-1に追いついた時は、逆転出来るんじゃないか?とも思ってましたが、そう上手くはいかないものですね。
さて、次の対戦相手はエリース東京。アウェイでの試合ですが、奥戸で開催となります。
3月に行われたカップ戦では5-2で勝利しており、相性の良い相手なのではないでしょうか。
今のところ全社予選も含めて3連敗となっているので、なんとか盛り返してほしいですね。
がんばれ!南葛SC!
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