伝えたいことがちゃんと伝わる、コミュニケーション6つの秘訣。
この記事は、2018-04-27に執筆されたものです
こんにちは。UXデザイングループ マネージャーのアタラシです。いきなりですが、最初にちょとだけ、ぼくが応援している浦和レッズの話にお付き合いください。
昨年アジア王者に輝いた浦和レッズ。しかし今シーズンは、開幕以来、まさかの絶不調。5試合終わったところで2分3敗・・・。すると、昨年のアジア最優秀監督が、あえなく解任されてしまいます。ピンチ到来。
新しい監督を探し出すまでの3週間、チームは暫定監督に託されました。暫定監督?大丈夫か?早く新監督連れてきて!
しかし、ぼくの不安をよそに、その暫定監督の手腕によって、チームは一瞬で息を吹き返します。新監督就任までの4試合を、3勝1分の無敗で快走。無事に新監督へとバトンをつないだのでした。
勝てないチームに、彼は一体どんな魔法をかけたのか?
それは、言葉でした。シンプルでわかりやすいコミュニケーションで、見事に選手のモチベーションをコントロールしたのです。(もちろんそれだけではありませんよ)
コミュニケーションで、人の動きがものすごく変わる。結果が変わる。
というわけで今回は、ぼくが考えるコミュニケーションに関する秘訣を書いてみることにします。過去にも何度か似たようなテーマで記事を書いてきましたが、改めてもう一度。
最後の伝え方でミスると、ぜんぶミスったのと同じ。
コミュニケーションって奥深い。ちょっとした伝え方の違いで、伝わり方も、その結果も、かなり変わってきます。
伝えたいことがしっかりしていても、最後に伝え方のところでミスってしまえば、結果的に何も伝わらいままスルーされたり。それならまだいいほうで、時には意味が真逆に伝わったり、最終的には反発を招いてしまうことだってある。それはツラい。というか、もったいない。
コミュニケーションとは、受け手のためのもの。
どうして伝えたいことが伝わらないのか。
大きな理由の1つは、伝え手が、受け手のことを想像しきらないまま、伝えてしまっているからだと思います。
相手のことを想像する。これはマジで難しい。これから偉そうに講釈垂れ流そうとしているぼくですら、ぜんぜんできてないと反省する毎日です。
ぼくは、コミュニケーションとは、受け手のためのものだと考えています。誰かに何かを伝えるというのは、独善的で、受け手に負荷をかける行為。だからこそ伝え手は、受け手のために、全力をつくさないといけない。受け手のことを全力で想像しないといけない。そうやって努力して、やっとコミュニケーションは成立するのだと思っています。
「なぜ」「何を」「どう」という3Wを意識しよう。
基本的には、いわゆる5W1Hをしっかり考えれば、いい伝え方ができるはずです。
5W1H
・なぜ WHY
・誰に WHO
・いつ WHEN
・どこで WHERE
・何を WHAT
・どう HOW
5W1Hは全部大事なのですが、この中で、ぼくが特に大事だと思っているのは、WHY、WHAT、HOW。「なぜ伝えるのか」「何を伝えるのか」「どう伝えるのか」です。
WHY:なぜ伝えるか、を考える。
あなたが誰かに何かを伝えるとき、その目的は一体何でしょうか。
普通に考えたら、「相手に何かを知ってもらうため」となります。でも、実は「知ってもらう」というのは、何かを伝える目的ではなく、手段でしかないはずです。
「伝える」という行為の本当の目的は、相手に「認識や行動を変えてもらう」ことです。
<秘訣1>相手の認識や行動をどう変えたいのか意識する。
たとえば、好きな相手への告白は、相手に自分の好意を知ってもらうためではなく、相手に自分を意識してもらったり、交際のOKの返事をもらったりと、気持ちや行動を変えてもらうのがゴールですよね。
この微妙にも思える目的認識の差が、コミュニケーションの質を大きく左右すると、ぼくは思っています。
コミュニケーションを取る際は、自分が相手の何を変えるためにコミュニケーションを取ろうとしているのか、まずはしっかりと意識するようにしてください。
WHAT:何を伝えるか、を考える。
目的が明確になったあとは、それを達成するために「何を伝えるか」を考えます。これは多くの場合、相手に依存します。再び告白を例に考えてみましょう。ポイントは2つ。
<秘訣2>相手がどんな状態か想像する。
気持ちを変えてもらう、という目的を達成するためには、まず相手がどんな状態にあるか想像することが大切です。
たとえば、フラれたばかりの人にする告白と、仕事に熱中している人にする告白では、明確に伝える内容が変わってきそうです。さらに、フラれたばかりの人だとしたら、その人は、すぐ次の恋愛を始めたいのか、しばらく恋愛をお休みしたいのか、前の恋人のことが好きなまま別れたのか、嫌いになって別れたのか・・・とかでも全然違う。
<秘訣3>相手が態度を変えたくなる「なるほどポイント」を見出す。
ある程度、背景を想像したあとは、そんな相手が「なるほどね」と思えるような「なるほどポイント」を探ります。
自分に好意を示してくれた人のことを好きになる、ということも往々にしてあるので、愚直な好意の表明だけでも、決して悪くはない告白な気がしますが、もうちょっと何か「なるほど、付き合ったほうが幸せかも」と思わせられるポイントが追加であったほうが盤石です。
たとえば、相手が寂しがり屋だとしたら「絶対さみしくさせない」的なこととか。
HOW:どう伝えるか、を考える。
ここまできたら、あとは言葉の表現レベルの話になってきます。ここでのミスが一番多いので、特に気をつけてください。
冒頭でも書きましたが、コミュニケーションとは、受け手のためのものです。そして、あなたと受け手では、語学力も知識量もリテラシーも違います。その場合、受け手に基準を合わせるのは当たり前のことですよね。
<秘訣4>相手が知っている言葉で伝える。
その難しそうな熟語やカタカナ語、流行り言葉は、相手も知っている言葉ですか?知らない言葉を使われると、相手に「あ、自分には関係のない話だ」と思われてしまいます。
文章で伝える場合、難しい漢字にも気をつけてください。
<秘訣5>相手が受け入れやすい口調で伝える。
伝えるときの雰囲気で、内容の伝わり方は全然変わってきます。「本日は-5℃の極寒ですね」と「今日はさむいお★」では全然違いますね。
フレンドリーなのか、シンプルなのか、ゆるふわなのか、うるさいのか、何なのか。相手に合わせて考えましょう。
<秘訣6>相手が受け止められる情報量で伝える。
話を最後まで聞いてもらえる、書いた文章を最後まで読んでもらえる、と無意識に思っている人が結構多いのですが、残念ながらそれは間違いです。
最後まで聞いてもらえる、読んでもらうためには、内容を簡潔にするか、興味深くするかしかありません。
長い話にずっと相手を惹きつけるのは、プロの噺家でも難しいこと。基本的には、簡潔な内容にすることで、相手が受け止めやすくすることをオススメします。
まとめ
こんな感じで、コミュニケーションは受け手のためのもの、ということを意識して、相手に尽くす気持ちで取り組んでいけば、あなたの伝えたいことは、相手にきっと伝わるはずです。
たぶん。おそらく。
WHY:なぜ伝えるか
<秘訣1>相手の認識や行動をどう変えたいのか意識する。
WHAT:何を伝えるか
<秘訣2>相手がどんな状態か想像する。
<秘訣3>相手が態度を変えたくなる「なるほどポイント」を見出す。HOW:どう伝えるか
<秘訣4>相手が知っている言葉で伝える。
<秘訣5>相手が受け入れやすい口調で伝える。
<秘訣6>相手が受け止められる情報量で伝える。
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