🇹🇭中耳炎と海外保険
息巻いたものの旅行記を書くのもなかなか大変。記憶の限りノートに起きた出来事を書き連ねては閉じる、を繰り返している。
五年ぶりの渡タイは圧倒的な「パラダイムシフト」だった。全世界が混乱し、従来の価値観が根底から崩れて再構築される。
コロナ渦が観光立国においていかに凄惨な爪痕を残したか、痛感せざるを得なかった。
さて、ここまでは前置きである。
皆さんは飛行機の離着陸時に耳を痛めた経験があるだろうか?
タイ国内移動し、ドンムアンに着陸した時だ。耳がツーンと痛み。荷物をピックアップしてエアポートリンク(便利な事だ)でアソークに向かった時だ。
「これはやばいかも」
ずっと水中に潜っているような感覚だ。周囲の人の会話も遠くに聞こえる。自分だけプールの中に潜っているようだ。今までも気圧差で耳をやられた事はあったが数時間も症状が固定されてくるとゾッとする。
ホテルのシャワーに入る。鼻を噛むと「ビリビリビリ!」とか「ミシッミシッ」などの音がして一瞬聞こえが回復したりする。
その頃気づいたが大量の鼻水がとめどなく出始めた。そういえばはなが詰まってるような。着陸時に耳抜きができてないだろう。
海外保険。入っていたか?
この時はもう病院に行く事を覚悟してきた。何せ翌日には6時間のフライトで帰国するのだから
次の着陸時に鼓膜がもたない
ザックの中に保険証書があるか必死に探した。必死だった。
パニックになるとなぜか症状が重くなる。どんどんと深い水に飲み込まれるように周囲の音が何かの膜を介したようにぼんやりと遠くに聞こえるようになっていった。