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いわきFC、J3制覇に向けて

 J3第27節(10月9日)、対ガイナーレ鳥取戦、3-1(前半0-0)と快勝。勝ち点63として2位の鹿児島に4差の首位を堅守した。鹿児島(59)とは11月6日に直接対決を残すが、ホーム戦であり、圧倒すると思う。万が一にも負けても、4差のままであれば、逆転はない。鹿児島より3位の藤枝(58)の方が2位フィニッシュの可能性が高いと見る。
 鳥取もよく戦った。前半は互角、後半も2点取られた後に1点を返し、可能性を感じさせたが、有田の3点目で決着がついた。有田稜は、2試合連続で2得点、シーズン合計12得点として、鹿児島の有田光希の14に迫っている。終盤での両有田による得点王争いも要注目だ。
 対戦相手チームはそれぞれ、いわき対策をしてくる。例えば、4,5,1のラインを敷いて、5のラインのサイドの選手は、ボール奪取後の受け手として機能させる。いわきのハイプレスをかいくぐれば、カウンターのチャンスができるわけだ。鳥取も何回がシュートチャンスを作れていた。ただし、いわきの戻りも速い。白いユニホームがあっと言う間に戻って、シュートをブロックしていた。
 速さと言えば、リーグ戦初先発だった杉山玲央(背番号7)は、大きなインパクトを残した。いわきの初シュートは、鋭くGKを襲った。また、オフサイドがなければ、初ゴールも杉山のものだった。その他、多くのチャンスに絡んでいた。実戦経験を積めば、もっとやれると思う。いわきFCの公式ブックによると、杉山の50m走は、5.66秒、古川の5.61秒に次いでチーム2位である。いわきFCの古くからのサポーターには、背番号7は、片山紳を意味した。片山も杉山と同じく小柄で速かった。杉山のブレークは、近い。
 残り6試合の辞典で、筆者はJ3制覇を確信している。ここ7年、優勝できなかったのは、コロナ禍で試合数の少なかった2020年のJFLだけである。筆者としては、来年、いわきグリーンフィールドがメインスタジアムとなり、J2の21試合を観戦することを夢想している。ブラウブリッツ、モンテディオ、ベガルタの東北勢、ホーリーホック、JEF、ヴェルディの近場のチームだけでなく、いろいろなチームが各地からいわきにやって来るとは、夢のような話ではないか。選手の皆さん、クラブ関係者各位に感謝、感謝である。

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