見出し画像

いわきFC:監督交代はあるのか?

 J2リーグ第3節、3月5日(日)、対山口レノファ戦。バックスタンド中央で観戦した。
 結果は、0-1(前半:0-0)。この日、いわきは、水戸戦と同じ先発を採用した。水戸戦同様、鋭い出足のプレスが効いて、相手ミスを誘い何回も決定機を作った。得点も時間の問題かと思われたが、決めきれないで前半が終了した(シュート前半9本、後半7本)。サッカーでは、試合によって、チャンスが特定の選手に集中することがある。この日の前半は、谷村選手に集中した。谷村選手は、2試合連続得点中だったので、最初のチャンスをものにしておけば、複数得点につながっただろう。筆者は、WINNERくじで、「いわきが4点以上で勝つ」の一点勝負をしていた。試合前「大量得点の予感」があったからであるである。予感は悪寒に変わった。後半20分、山口がフリーキックを得た。キッカーは、山口のキャプテンである8佐藤謙介(34歳のベテラン)。プレースタイルが飄々としていてつかみどころがないが、ここぞというときにはきっちりと仕事をするという感じの選手である。結果、佐藤選手がゴール前に入れたボールから、混戦を作られ、皆川選手に押し込まれた(皆川選手は、J1広島でもプレーをした大型FWで、実力派だが、この日は、全然怖くなかったのに、、、)。このフリーキック直前に感じた不安感は、昨年の第4節富山戦(4月3日、いわきグリーフィールド)の後半、37分の相手フリーキックの時の「いやな感じ」と似ていた。筆者は元来、楽観主義者で、何事によらず「大丈夫、大丈夫」と、あまり不安を感じない。富山戦では、相手キャプテンの18川西選手(33歳)が素早いリスタートでゴール前にボールを入れ、富山のFW選手が同点ゴールを決め、勝ち点2を失った。
 キャプテンをやるような選手は、山下選手も同様だが、何か職人気質を感じる。山下選手には、フリーキックを直接ゴールへ叩き込んでほしい。
 かくして、第3戦目も相手に先制され、最後は守りを固められ、逃げ切られた。3戦が終わって勝ち点は1。開幕6戦無敗を予想(期待)した筆者としては、サポーター解任(引退)の危機である。第4節(3月12日)は、仙台戦、ユアテックスタジアムに行って応援する予定であるが、ここでも勝利がなかったら、本当につらいことになる。勝てないチームは、よく監督を交代させて、カンフル剤とするが、いわきにもその可能性はあるのだろうか?答えは、NOである。昨年からスポーツディレクターとなった田村雄三、前いわきFC監督と、木島良輔氏との対談動画(下部参照)の説明に「監督が代わってもやる事は変えない」とあり、「前へ、前へ」のいわきスタイルは、監督に依存しないのである。
 ただ、ここまでの結果について、ベンチワークの不運を挙げるとすれば、いやでも緊張する初戦で、サイドハーフに起用した2選手が、いわきスタイルに慣れていなかったのか、プレスが甘く、相手に主導権を取られたことである。後半、永井、嵯峨選手をサイドハーフにしてから、攻撃に迫力が出た。初戦でのつまづきで、後手・後手に回ることが多くなって、水戸戦の引き分けもやっと追いつく展開。切り替えて臨んだ山口戦は、前半明らかに押し込んだ。先制していれば「大勝・楽勝」だったのではないだろうか(超楽天主義)。山口戦後半は、石田選手の負傷という不運から、嵯峨選手をBK下げたことで、攻撃の迫力が薄れたのは痛かった。嵯峨選手を下げずに、速水選手をBKとして投入していたら、同点までは行けたのでは、と残念である。右サイドハーフに投入した交代選手(筆者のお気に入り)が機能せず、この選手を終了間際に再度交代させるという「思惑外れ」が起こったのは、残念至極であった。
 仙台は強い。開幕3戦、1勝2分で負けていない。優勝候補の一つにも目されている実力あるチーム。どうか、気後れせずに、いわきスタイルを貫てくれ!

https://www.youtube.com/watch?v=mgfMuYJ_UcA

 
 
 
 
 
 
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?