結局、自分のお金の相談は、誰にすればいいのだろうか?

試しに、「お金の相談」とweb検索する。ファイナンシャルプランナー、保険会社、銀行、証券の営業員、さらにはIFAと、さまざまなお金の相談相手が多数出てくるほか、消費者金融から、文科省の奨学金まで、あらゆる分野の会社が、結果としてあがってくる。
しかも、どこに相談するのが一番いいのか全く分からない。もっと言うと、こういう相談は、会社で選ぶというよりも、担当者次第というところもある。
その人の持つ顧客に向かう姿勢や能力もあるが、相性という観点もある。

また、専門家というのは自分の得意領域で話をしたがるし、自分の扱っている商品で解決しようとするものだ。わかりやすく言うと、資産形成の話をしても、保険関係の人は、結果的に保険商品での資産形成を進めるし、証券会社なら株や投信、投資用不動産会社なら、ワンルームマンション投資というところか。

これは仕方のない事実だ。みんな無料相談と言いながらも、すべて無料だと仕事にならない。収益が得られない。だから、自分の扱う商品からのコミッションによって、相談自体が無料になっている。
日本人は、一般的に、相談に対しての対価は払わないと言われている。ただし結果的に、こうやって、商品の中に相談料が組み込まれているという訳だ。世の中、『タダ』のものなど存在しない。
とはいえ、相談料を別で支払うファイナンシャルプランナーなら、誰でも大丈夫かというと、そうではない。知識が偏っていたり、最後は保険につなげようとしたりと、さまざま。やはり、担当者をしっかりと選ぶことが重要である。

それでは、どんな担当者を選ぶべきか?
いろんな選び方があるので一概には言えないが、以下の5つは最低条件ではないだろうか?

①顧客の話をしっかりと聞いてくれる
②顧客の要望や不安な点を聞き出すまでは、商品提案はしない
③顧客に合わせたさまざまな解決策を提示してくれる
④おすすめ商品ではなく、顧客の要望に合った商品を提案してくれる
⑤売りっぱなしではなく、今後も相談に乗ってくれる

この上で、やはり相性というか、話しやすいセールスパーソンであり、知識経験が豊富な人が良い。若い人が悪いわけではないが、それなりに経験を重ねている人は、多くの顧客から信頼を得てきている場合も多い。最後は、解決策提案の際に、保険や投信や不動産、信託など、多角的な分野から提案してくれるセールスパーソンの方が、知識が豊富な場合も多い。

最後は何よりも紹介である。顧客自身の環境や価値観が似ている友人知人からの紹介であれば、最初から安心感を持って話せるはずだ。
紹介してくれる人の当てがないという場合は、信頼できるサイトなどからの紹介も考えたい。こういう紹介サイトもビジネスで行っているため、すべてが安心できるところとは言えないが、大手や長年やっているところは、やはり信用のあるところが多い。一度試してみて、合わないと思ったらすぐに断れるところなら、なおさら安心と言える。

街なかの保険ショップで保険を検討する顧客は、近くにある保険ショップを数件回って、同じ相談をする人も多かったと聞いたことがある。セカンドオピニオン的な感覚か?あるいは、本当にセールスパーソンが顧客のために提案してくれているのか?商売として提案してくれているのか?時には、別の保険ショップで提案された提案書を見せて、感想を聞く顧客もいたようだ。
少し面倒だが、このように自分自身が納得できるまで聞き続けるというのも、大切なお金の相談としては必要なのかもしれない。

最後に、当たり前のことだが、誰に相談するにせよ、顧客自身がお金に関して勉強するかしないかで、結果は大きく変わるはずだ。自分に知識があれば、深い質問も可能になるし、セールスパーソンにより深いレベルの提案を求めることも可能になる。

お金を増やすも減らすも、最後は、自分の勉強量次第かもしれない。




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