「承平・天慶の乱」歴史の表舞台に武士が登場する予感(超高速日本史#01)
解説
「承平・天慶の乱」(939年)。主役は「平将門」(下総)と「藤原純友」(伊予)。歴史の表舞台に武士が登場する予感はしたが、時期尚早。鎌倉幕府のスタートは240年以上先だ。ちなみに、将門は同門の「平貞盛」と「押領使」の「藤原秀郷」に討たれてしまった。「将門記」に詳しい。
歴史単語の読み方
承平・天慶の乱(じょうへい・てんぎょうのらん)
平将門(たいらのまさかど)
下総(しもうさ)
藤原純友(ふじわらのすみとも)
平貞盛(たいらのさだもり)
押領使(おうりょうし)
藤原秀郷(ふじわらのひでさと)
将門記(しょうもんき)
<<穴埋め演習>>
「①の乱」(②年)。主役は「③」(④)と「⑤」(⑥)。歴史の表舞台に武士が登場する予感はしたが、時期尚早。鎌倉幕府のスタートは(⑦)年以上先だ。ちなみに、将門は同門の「⑧」と「⑨」の「⑩」に討たれてしまった。「11」に詳しい。
穴埋め演習解答
①承平・天慶
②939
③平将門
④下総
⑤藤原純友
⑥伊予
(③④、⑤⑥は順不同)
⑦240
⑧平貞盛
⑨押領使
⑩藤原秀郷
11将門記
大学入試問題にチャレンジ!!
次の文章を読み次の問いに答えよ。
武士の発達に伴い、様々な争乱が起きた。代表例は10世紀の承平天慶の乱がある。関東地方に土着した桓武平氏の一族で( A )国を本拠としていた平将門が、一門の争いをきっかけに乱を起こし、関東地方の大半を占領した。しかし、まもなく一族の平貞盛と下野( B )であった藤原秀郷らによって滅ぼされた。
(問題1)空欄Aに当てはまる、最も適当な旧国名を答えよ。
(問題2)空欄Bは諸国の叛徒などを平定するために置かれた令外官である。これにあてはまる最も適当な語句を答えよ。
(立命館大学2016年度)
正解は1)下総、2)押領使です。バッチリですね!
次回は「源氏が東国で地盤を築くきっかけとなった『前九年合戦・後三年合戦』」。のちの鎌倉幕府立ち上げに繋がっていく大事な戦乱だから、入試でも問われます。