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新資料で明らかになった9.11テロの真相


WTC2へのハイジャック機の激突
(2001.9.11 0903am、動画をもとに合成)

アメリカの9.11同時多発テロが起こったのは、2001年の9月11日だから、既に23年の年月が過ぎている。30歳以下の人にはリアルタイムの記憶は無いだろう。
旅客機4機がハイジャックされ、うち2機がニューヨークの象徴だったツインタワー、ワールドトレードセンター(WTC)に激突、結果的に2棟とも崩壊してしまう衝撃的な光景は世界中を驚かせた。
この事件は、アメリカ政府の発表ではイスラム過激派テロ組織アルカイダの犯行であり、首謀者はビンラディンであるとされた。実行犯の一味も10名以上が捕まり、ビンラディンは2010年にアメリカの特殊部隊によって殺害された。この事件以降始まった「テロとの戦い」という新しい戦争は今日まで続いている。
しかしこの事件は、直後からアメリカ政府の発表を疑う見方が多数あり、限りないほどの異なった見方が述べられている。
さて、アメリカ政府は公式見解として現在も「911同時多発テロはアルカイダの犯行である」といっているが、

それ、ほんま?


真実はシンプルだ!
がこのコラムのテーゼである。

様々な説を追いかけていると混乱に陥ることが往々にしてある。
ここでは真実に迫るために、あの時の旅客機の衝突で果たしてビルは崩壊するのか、の1点を考えてみよう。事件の重要ポイントに焦点を当て、新たに出た資料で結論を補強する。
結論をいえば、あの衝突だけであのビルが崩壊する事はありえない。

根拠を述べよう。

事実確認

まず事実を確認しておく。
この事件では、9月11日の朝に飛び立った4機の旅客機が同時にハイジャックされ、そのうちの2機は、ニューヨークのWTCに衝突、結果的に2棟とも完全に崩壊した。残りの2機のうち1機はアメリカ国防総省ペンタゴンに突入、もう1機は乗客の抵抗でペンシルベニア州で墜落した、とされる。

ビル      WTC1(北棟)WTC2(南棟)
衝突した旅客機 アメリカン航11便 ユナイテッド航175便
追突時刻     08時46分   09時03分
ビル崩壊時刻   10時28分   09時59分
崩壊までの時間   102分     56分

ハイジャック機の衝突位置と方向

本来あのビルは崩壊しないという根拠だが、事実を見極めるポイントはまず2回目の衝突にある。
1回目の衝突は突然起こったので映像は限られているが、16分後に起こった2回目は、手回し良くテレビ中継も入ってたくさんの映像が残っている。私も金曜日の夜に帰ったとき、ニュースステーションでリアルタイムでビルの崩壊を目撃した「目撃者」だ。
2機目の衝突の動画のクリップを入れておこう。

さて、この動画で気づくことがないだろうか?
ポイントは、この2機目の衝突ではジェット機がビルの中心線を外れて衝突している点である。そして、この後のいくつかの映像を確認しても、あるいはアメリカ政府の報告書を見ても、この衝突によるビルの損傷は、片側に偏っている。
これでは、このビルが真っ直ぐに崩壊する事はあり得ないと言うのがシンプルな結論だ。

ワールドトレードセンタービルの構造

ビルが崩壊しないことを理解するために、WTCビルの構造について述べておこう。
このビルは1973年の開業時、世界一の高さを誇り、さらにマンハッタン島の先端の強い風と、万が一の航空機の衝突をも想定して作られたビルだった。このビルの基本的な強度は中心のエレベーターを通す巨大な鉄骨構造と、外周の網目状に立てた鉄骨の囲い(鳥籠構造とも呼ばれた)によって保持されていた。
建設時の鉄骨の様子と平面図を見て、概略を捉えていただきたい。すなわち、このビルは中心のエレベーターを通す部分の巨大鉄骨群がいわば大黒柱になり、その大黒柱と外枠に林立した網状に組まれた鉄骨が構造を支えていた。中心部分と周辺の鉄骨網の間も鉄骨で横につないでコンクリートを貼った床でつながっている。
この独創的な構造により、このビルはエレベーター部分を除いたオフィススペースは柱を必要としなかった。
自由なオフィスレイアウトが可能となり、それがオフィス賃貸のアピールポイントにもなった。
ただし、外周の鉄骨に構造材としての強さを求めたため、窓枠がスリット状になって狭く、眺望がいまいちであるとの不満もあったようだ。
私は平成の初めの頃、3ヶ月ほどの出張でこのWTC1の確か76階に勤めたことがあり、70cmほどの幅の窓からよくマンハッタンの風景を楽しんだものである。

建設中のWTC
WTCの平面図
エレベーターを通す大黒柱と外周の鉄骨
外周の鉄骨網の組み立て

ハイジャック機の突入によるWTC2ビルの破損

さて、このビルがどうして立っていたかを頭に入れた上で、2回目のハイジャック機の突入によってどこが破損したかを見てみよう。ユナイテッド175便はWTC2の南側から突入したが、突入のコースはビルの壁面に向かってやや左側から接近し、壁面の中心から少し右にズレたところに衝突している。
外周の鋼鉄の網に突っ込んだわけだが、その時に機体はほとんど粉砕されたと見られ、反対側には機体の塊はほぼ出てきていない。
ただ積んでいたジェット燃料が爆発したため、大きな火炎が下図のように右側と反対側の壁面から吹き出している。飛行機が突入した側には灰色の煙が出ているが、これは突入した近辺の床のコンクリートが粉砕された結果発生した噴煙である。(下図の緑色の部分が床の破損箇所。トップの写真も参照)
ところが、この時に反対側のビルの壁の柱は、後からの画像で確認するとほとんど破損しておらず、ただ外壁の化粧板のアルミが剥がれているだけであることがわかる。つまり火炎の巨大な塊は窓を破って外に出たが外周の柱の破壊までは至っていないのである。角の2箇所の柱が破損しているのは、ちょうど胴体の延長の方向であり、胴体の残骸がここまで届いたのであろう。

追突とビルの損傷
ダメージを受けなかった柱

結果的にどれだけのダメージがビルに残ったかが問題だが、アメリカ政府の報告によると、柱の被害は上の図のような結果だったと外部映像の分析及びシミュレーションから結論を出している。(上図の炎、及び飛行機はNIST報告の図に筆者が加筆したもの。 
 NIST報告:Final Report on the Collapse of the World Trade Center Towers,2005)

少なくとも2/3
以上の柱に損傷はなかった

柱の中で大きく破損したのは赤の四角と丸で囲われたところで赤丸、紫丸は大破、緑丸が中破、黄丸が軽いダメージを受けたことになっている。青色のすこし大きい丸と外周の四角は私がNISTの資料に書き込んだもので、ダメージを受けなかった柱を示している。
すなわちこの図を見れば中心のコア部分の柱は右下のカドを中心に斜め右の1/3がダメージを受けているが、左上側の約2/3はほとんどダメージを受けていない。さらに外周の柱については、突入部の面の半分程度と向かい側のカドの2本の二箇所だけが破損したことになっている。すなわち他の柱は構造材としては壊れていないことになる。
ただしこの図の右側の面については、私の見た範囲では、柱が残っているかどうか、煙が常時出ているので確認できていないが、この報告では残っていることになっている。

さて、これでこのビルが倒れるだろうか?
この報告でも、左斜め2/3はほとんどビルは損傷していない。また火事も左側は炎を吹き出すほど回っていないのである。実際左側の面は窓も割れておらず、最後まで煙が出た映像もない。

片側の鉄骨構造が全く無傷なのにビルが崩壊することなどあり得ない

ビルを支える巨大な鉄骨が少なくとも半分以上、無傷で残っているのに、そのビルがあのように簡単に壊れることがあるだろうか?
少し太目の木を切った経験がある人なら分かることだが、木を倒す時片側からいくら切って行っても、なかなか木は倒れない。途中まで切ったら、逆に反対側からも切って両側に切れ目を入れることで、ようやく木は倒れるのは経験者なら簡単にわかるだろう。
また、火災についても衝突時はジェット燃料が爆発することで巨大な火炎が生じているが、それ以降は黒い煙を出す、すなわち不完全燃焼の状態がずっと続き、しかも崩壊時には燃焼は相当した火になっている。鋼鉄を溶かすには1500度以上の熱がいるし、強度を弱めるにも1000度近い温度が必要になる。とてもこのビルの残った鋼鉄に、それだけの熱量が加わっているとは思えない。
百歩譲って、飛行機の突入でできた1/3の切れ込みのために、ビルが荷重に耐えかね、倒れるとしても、あのような崩れ方になる事はありえない。荷重に耐えかねたのならば、切れ込みが入った側に傾いて、全体が2つに折れるような形で倒れるのが至極当然の結果である。しかし、映像を見ても最後までこのビルは荷重に耐えかねて形が変形するような様子は全く見せておらず、残った鉄骨がビルを崩壊間際までしっかり支えている事は明らかである。
結論は、第二ビル(WTC2)に関しては、ハイジャック機の突入によってできたビルの損傷が原因で、あの崩壊が起こったとは考えられず、違うファクターが働いたと見るのがシンプルな結論である。
私を含めて、あの時の映像をリアルタイムで見た人間から言えば「だが私は自分の目で見たんだ」との思いが強く残っている。
しかし、冷静に考えてみると、あのビルが簡単に崩壊するのがおかしい事は明らかだ。もしあのビルが崩壊の時に見せたほどもろい構造であったならば、最初の飛行機が激突した段階で簡単に崩壊していたはずである。
例えば、中東のガザ地区の報道では、イスラエル政府の爆撃であっという間に低いビルが崩壊している映像が何度も放映されたが、これはガザの建物が鉄骨はおろか、鉄筋もあまり使っていない安普請の建物であるからである。鋼鉄の城とも言えるWTCが同じような崩壊をする事はありえ無いのだ。
巨大な飛行機が激突するというケタ外れの衝撃を受けても、WBCのビルは遠くから見れば微動だにしていないほどの頑丈さを持っていた。飛行機の激突でビクともしないビルが、後から突然ガラガラと崩れていくなど、本来ありえない話である。

爆破解体説が事実であることを裏付ける新映像

では、どうしてあのビルは崩壊してしまったのか?
これまでに述べられている公式の説明や、それ以外の多くの仮説の中で、最も起こった現象を説明できるのは爆破解体されたと言う説である。

日本では建物が密集しているためビルの解体には半年も1年もかけて行うのが一般で爆破解体はあまり行われないが、アメリカなどでは古いビルを取り壊すときに爆薬を入念に仕掛けて一気に爆破するやり方がよく使われる。
ワールドトレードセンタービルについても、飛行機の突入以前に入念な準備がされ、あのように見事にビルが崩壊してしまったと言うのが爆破解体説である。この見方ならビルの崩壊についてはまことに見事に説明ができる。

しかし、この説をとればビル崩壊の疑問は解消するけれども、当然ながら次に別の疑問が発生する。
どうしてそんなことが行われたのかとの疑問である。
また、もしそれが事実でも、どうしてその真相が表面化しないのかという疑問もある。
ただし、この問題についてはまた次回の課題とするが、このビルが爆破解体で崩壊したことをほぼ裏付ける新しい証拠が最近出てきているのでそれを紹介しよう。
これはニューヨークに当時から住んでいた日本人の杉本慧氏がビル崩壊当日に撮影したビデオである。WTCから3キロほど離れた自宅から、2機目が追突した少し後から2棟目の崩壊までを撮影したもので 3ヶ月ほど前にYouTubeに公開された。
(Full Video - World Trade Center Collapse on 9/11/2001 DJ Kei)

このビデオにはWTC2、WTC1の崩壊までの様子が約1時間にわたって録画されている。
この中で私が注目したのは、WTC1の崩壊の映像である。この部分をクリップしたものをこちらで紹介しよう。2本目は崩壊の前後を1/5倍速スローにしたものだ。

WTC1には8時46分にハイジャック機が突入し、10時26分、追突の約1時間40分後にビル全体が崩壊した。この間、後に突入があったWTC2は、先に崩壊してしまっていた。上のビデオはこのWBC1の崩壊の場面を切り取ったものである。
WTC1ではハイジャック機は96階あたりに衝突しており、損傷は99階まで及んでいた。WTCは110階建てなので、損傷部分より上には10階少々のビルが載っていることになる。既に追突して1時間40分が経っているので、この崩壊の時点では火はほとんど止まってしまっているのもわかるだろう。
公式の説明では、ビルに突入した飛行機による物理的な損傷に加えて、それ以降に起こった火災が、その近辺の鉄骨の弱体化を招いた。その弱体化した鉄骨が、上の構造を支えきれずに崩壊したことで、そこから連鎖的に各階層が潰れていき、あのような崩壊に至った、となっている。
しかしこのビデオで見るとわかるように。WTC1の崩壊はまず衝突部分より上のビルで全体が崩壊を始めている。特に特徴的なのは、上の部分のビルの横の壁面から、いくつも黒い煙が出て、そこから崩壊が始まっていることである。仮に公式説明のように衝突部分の損傷や火事が最初の原因であるとするならば、こんなところから煙が出る理由は無いであろう。
このビデオは各階に仕掛けられた、何らかの爆薬的なものが爆発してビルが崩壊したとする爆破解体説の説明が事実である可能性を強く示唆するものとなっている。

崩壊するアルカイダ単独犯行説

当然ながら、この事件が爆破解体によるものだったとすれば、別の大きな疑問が生まれてくる。
そもそも、旅客機をハイジャックしてビルに突っ込むのは、簡単なことではないがアルカイダがやってまったく不可能な行動ではない。しかし、あんな巨大ビルをあたかも自然に崩落したように爆薬などを仕込むには、方法にもよるが相当なテマヒマかけた仕込みが必要になる。
こんなことをアルカイダの一味が隠密裏のうちにやり遂げることなど、あの厳重な警備体制を持っているWTCでは全く不可能である。また、アルカイダにとっては自然にビルが崩壊したように演出することのメリットもない。
さらに、精巧な仕掛けで自然に崩壊したように演出出来たとしても、捜査当局や保険会社が「科捜研」のような組織で徹底検証すれば、ビルが自然崩壊したのではないという証拠は容易に見つけ出せるはずである。
爆破解体が事実であるならば、手の込んだ仕込みを許し、さらに捜査当局にも踏み込んだ検証をさせていないから実態が表面化していないことになる。
すなわち、この事件はアルカイダ一味の単独犯とは考えられず、もっと大きな組織がいわばグルにならなければ実現できない、史上最大の特撮映像と言えよう。

トランプ政権誕生で謎の解明に進む可能性

この事件はアメリカ史上でもケネディ大統領の暗殺と並ぶ大きな謎を残したままの事件である。
時あたかもアメリカ大統領選が行われている。トランプ陣営に合流したロバート・ケネディJrはケネディ大統領暗殺の真実を追求の急先鋒だ。トランプ政権が誕生すれば、911同時多発テロ事件の真相にもメスが入る可能性が出てくるだろう。


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