『ドリフ大爆笑』から昭和の末期をふりかえってみる。
志村けんさんが亡くなって以降、日常のライフワークとなったファミリー劇場での『ドリフ大爆笑』視聴。
①ゲストが歌唱するときに気になったできごと
②ドリフ大爆笑を通じての家族間におけるふれあいのススメ
上記2点に着目しながら昭和60年代をふりかえってみようと思います。
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堀ちえみさん
第107回放送(1987年《昭和62年》2月27日)ではコントではなく、下記の曲紹介画面に連ねている名前をみて「おぉー!」と声をあげてしまった。
ちなみに編曲は武部聡志さん。平成の音楽界をそれぞれの分野から牽引されていった3名による楽曲提供がなぜそれほど話題になっていないのか?自分なりに推測してみた。
1.申し訳ない話だが、堀ちえみさんに歌唱力がない。
2.曲発表後、芸能界から引退(放送後の翌月)
「堀ちえみ引退を飾る曲」として当時のレコード会社による力の入れ具合は容易に想像がつくのだけど、曲のタイトルがなんとも意味深だ。
堀ちえみさんを取り巻く当時の状況について調べてみると、何やら色々とあった模様。事の詳細はここでは書かないが、秋元康さんはそれらを織り込んでタイトルや詞に反映させたのかなと邪推したりもする。
長山洋子さん
堀ちえみさんのあとに続いて番組で歌ったのが、当時アイドルとして活躍していた長山洋子さん。
以下ちょっとした妄想。
もしも、『愛を今信じていたい』を長山洋子さんがもし唄っていたとしたらアイドル史は変わっていたのではないか?
本気でそう思った。この時代のアイドルが奏でる歌唱力と比較してみると、歌はかなり上手。歌唱力とルックスの2つをトータルして身勝手に評価させていただくと、1980年代の女性歌手の中では長山洋子さん、演歌界の大御所である石川さゆりさんに次ぐ実力があったのではないかなと。
積極的に語り合おう
視聴を重ねるにつれ、『ドリフ大爆笑』は芸能史や時事をふりかえる上で貴重な文献資料のような存在に段々と思えてきた。
きちんとした教科書なり歴史文献にあたるのはもちろん大事。だけどそういうものに興味を示そうとしないこどもたちに物事を教えるという意味では、家族と揃ってこの番組を視聴することを薦めたい。
同居している祖父や祖母がいるようなら、当時の世相や中心的人物を語ってもらい、両親は自身が子どもだった頃の印象を語る。
この107回放送分では雷様コントで高木ブーさんが「売上税(今でいう消費税)っていうものが導入されるらしいんだけど、お前ら知ってるか?」と、いかりやさんや仲本さんに問いかけるシーンがあったり、土地高騰で都心に住めなくなり、郊外から長時間通勤=ぼろ雑巾のようになっていかりやさんが帰ってくるサラリーマンコントを見かけた。
オンラインの文脈ではじまる会話が激増しているこんなときだからこそ、家族みんなでお腹かかえるほど笑いながら、オフラインの会話をするのもよいかなと思う。
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