見出し画像

【生活】 いざというとき、果たして自分は動けるだろうか?

楽しみにしていたEURO2020が突如として、学びの場になるとは夢にも思わなかった。

夜中の1時40分すぎだったと思う。デンマークとフィンランドの試合を観ているものの、睡魔に負けそうになり、ウトウトしながら寝落ちしかけた瞬間の出来事だったのだけど、ふと気づけば、映してはいけない姿がテレビ画面に映っているのをみて、脳内スイッチが切り替わった。

絶対に生きろ!

とにかく祈った。

職場でも以前に心停止して緊急搬送された方がいたので、当事者になった瞬間、何もできずただ祈るしかないという周囲の姿は痛いほどよくわかる。それを否定するものでは全くない。

ただ、彼らは違った。

どういうコーチを受けていたのかわからなかったが、主将(シモン・ケアー)が当時どのような行動を取ったのかをどうしても確認したく、録画していた当該試合を再度見直してみた。(※これは興味本位ではなく、自分がもしも再び同じ場面に出くわしたなら、きちんと行動できる人間になりたいと思ったから)

心臓マッサージをうけていたエリクセンから目を離すことなく、その眼差しをずっと投げかけ続けていたし、奥様に対しても慌てふためくことなく、落ち着いて諭すなど、タイトルにある通りそれはもう「本物の男」だったように思う。

このようなことなく、平穏に試合が行われていたなら、大穴狙い的にグループステージ突破を予想していたフィンランドが強豪デンマーク相手に殊勲の勝利をあげたという事実に私は大いに喜んでいただろうが、人の生死にかかわる問題が起きてしまった以上、そんなものは全く意味をなさない。

夜中に眼前で繰り広げられていた光景については、娯楽としてではなく自分自身が社会でどう生きるべきなのか?

そのあと4時くらいまで真面目に考えてしまい、布団に入っても眠れず、生活のリズムが月曜日にかけて狂ってしまったが、シモン・ケアーから学ばせてもらった時間となった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?