第10号『整備士が警告する『民間車検』の盲点 〜知っていますか?『認証工場』と『指定工場』の決定的な違い〜』
2012年3月4日配信(発行部数 136部)
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さて、今回は第10号
『整備士が警告する『民間車検』の盲点 〜知っていますか?『認証工場』と『指定工場』の決定的な違い〜』
です。
自動車整備工場には大きく分けて2種類あります。
一つは「認証工場」
もう一つは「指定工場」
車検(正確には「継続検査」といいます)というのは、↓2年ごとに訪れるいわゆる「関門」であることはブログ記事で既に述べました。。
車検を受ける場合、車検有効期限が満了するまでに、自動車を陸運支局の検査コースに持ち込み、検査を受けなければなりません。
ところが、この2種類の工場のうち
「指定工場」は検査コースへの車両の持込が省略できるんです。
要するに、あまりにたくさんの自動車があるので、支局の検査コースだけではさばき切れない。
自動車検査業務を国が民間委託していると考えればよいと思います。
だから通称「民間車検」と言うようです。
僕の勤務先は「認証工場」ですから、1台1台、陸運支局の検査コースに持ち込みます。
もちろん保安基準に不適合である場合は、厳しい検査官の目が光り、いくら懇願しても保安基準に適合するまでは一切合格印をもらえません
ところが、検査業務をすべて自社敷地内で行っている民間車検場はどうでしょう。
もちろん建前では、選任された自動車検査員が厳正な検査業務を行っていることになっていますが、本当に国の監視の目が常に届いているのでしょうか?
よくニュースで、保安基準不適合のまま車検を通していたと処分されているのが、悪い典型例でしょう。
民間車検に車検一式依頼される場合は、より一層、工場の質を見極める必要があるかもしれません。
車検から帰ってきたら、赤い日付の書いたペラペラの紙(保安基準適合証といいます)が前面ガラスに貼ってある場合、民間車検で車検を通した証です。
《第10号「整備士が警告する『民間車検』の盲点 〜知っていますか?『認証工場』と『指定工場』の決定的な違い〜」おわり》
それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。
◆たけしくんコメント◆
民間車検に対する取り締まりは年々厳しくなり、軽微なことだからとコンプライアンス違反が習慣化していると営業停止や権利剥奪などの厳しい処分が下りることが珍しくないそうです。
僕の肌感覚ですが、
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