第14号『整備士が警告する『給油』の落とし穴(その2) 〜スパークプラグが教えてくれた安価な燃料の代償』
2012年4月4日配信(発行部数 156部)
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あなたは、デタラメだらけの自動車修理にうんざりしていませんか?
納得いく説明を受けたことがない…
あれこれ部品を交換したけど全く直らなかった…
びっくりするほど高額な修理代を見積りされた etc...
プロの整備士の目線で役立つ情報を配信しようと思います。
さて、今回は第14号
『整備士が警告する『給油』の落とし穴(その2) 〜スパークプラグが教えてくれた安価な燃料の代償』
です。
前回のメルマガで異物が混入したガソリンを継続的に注入した結果と思われる燃料ポンプトラブルの事例を紹介しました。
さて今回は、不適切なガソリンを注入し続けてエンジン不調に陥ったと思われる事例の紹介です。
つい先日、店の近くでバッテリー上がりになり、バッテリー交換の依頼を受けました。
初めてのお客さまでしたので、バッテリー交換後、車の大まかな状態を把握するため少し近所を試運転しました。
平成18年式 走行距離5万キロ トヨタの1.3L車です。
すると、ビックリするほどエンジンに力がなく、急加速や発進時にひどいノッキングを起こしていました。(注:よく間違えられますが、『ノッキング』とはクルマがギクシャク動く様ではありません。エンジンの異常燃焼でカリカリと耳障りな異音を発する状態のことをいいます。)
まず、スパークプラグを外して燃焼状態の確認をします。
くすぶった異常燃焼の痕跡がみられました。
さらにプラグホールから覗くピストントップには大量のカーボンが堆積しています。
これは、実は、質の悪いガソリンを入れ続けたときによく見られる状態(症状)なのです。
さっそくお客様に問いますと、
「何故そんなことがわかるのですか???」
と不思議がられましたが、僕の推測は当たっていたようです。
エンジンコンディショナーをプラグホールから注入し、数時間放置。
堆積したカーボンを幾分除去すると本来の調子をすっかり取り戻しました。
地域で極端に安いガソリンには何か理由があると考えて差し支えないかと思います。
カーボンが堆積して(すなわちきっちり燃焼していない)明らかに調子が悪くなる以前に、ガソリンの燃焼が悪いでしょうからパワーも出ないでしょうし、燃費も悪いでしょう。
ガソリン価格の高騰で少しでも安い場所を求める気持ちはわかりますが、早期にクルマを痛めかねない事柄だけに僕は無視するわけにはいかないのです。
《第14号「整備士が警告する『給油』の落とし穴(その2) 〜スパークプラグが教えてくれた安価な燃料の代償」おわり》
それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。
◆たけしくんコメント◆
地域最安値の燃料は本当に良くないです。
ハイオク仕様のクルマにレギュラーを入れたときのように極端に
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