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第51号『丸山モリブデンの卓越した性能 ~関西地区限定商品の存在~』

2019年2月4日配信(発行部数 559部)

有料エリアには2024年時点の
【たけしくんコメント】を書きます。

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◆ メルマガ版 「車の修理屋たけしくん」 ◆

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こんにちは。

車の修理屋たけしくんです。

今回は第51号

『丸山モリブデンの卓越した性能 ~関西地区限定商品の存在~』

前回メルマガの続きです。

以前からオイル消費傾向にあるエスクードにお乗りのお客様。

現在、走行距離は27万キロを越えています。

大がかりな修理をする前に、丸山モリブデン(エンジンオイル用)の効能に謳っていないオイル消費改善効果に期待して、しばらく使用していただきました。

以下、お客様からいただいた感想です。

「エスクード、マフラーの白煙は無くなりました。

1時間アイドリングしても水蒸気の煙だけ。オイル消費がマシになってきてます。

丁度、10万キロくらいの時の感じだと思います。

少なくとも、オイル消費改善効果に関しては一万キロ以上走らないとハッキリした効果は出ない事が判明しました。

私の場合、白煙が消えるという目に見える効果まで、一万五千キロ走りました。

そして先日、静岡まで行った時にリッターあたり9.6キロくらい走りました。これは今までではいくら頑張っても絶対無かった数値です。

そもそも9キロ台が初めて。

あくまで私の感触ですが、オイルに添加した場合、静かになるにせよ燃費が向上するにせよ、効果が表れるのは結構時間がかかるのではないかと思います。」

関西地区一帯を巡回販売されている丸山モリブデンの営業車は、昭和48年式 走行距離53万キロ超のクラウンワゴンです。

43年間、二硫化モリブデン一筋で商品開発に携わってこられ、旧来からお付き合いのある自動車整備事業所を丁寧にお一人で巡回されています。

そして、丸山モリブデン製品を各部に投入し、極めて好調な様子の営業車は、商品の確かさを実証します。

エンジン始動時の力強い排気音と、アイドリング時の静粛性。

クラッチは同社のモリブデンパウダースプレーを塗布して組付け、今までオーバーホールなし。

エンジンのバルブクリアランスの調整は、実施したことがないとおっしゃいます。

下回りやボディーには腐食がほとんどなく、二硫化モリブデンには抗酸化作用と静電気防止作用があるからだとのこと。

コラムシフトレバーを巧みに操り、お帰りになられる営業車の後ろ姿がいつも印象的です。

休むことなく改良されているという、関西地区の丸山モリブデン、実は、

『限定ブレンド』です。

ある自動車レース車両のスポンサーをされていた時代に開発された燃料用の添加剤は、関西地区でしか販売されていません。

そして、その他、エンジンオイル用、ギアオイル用も他地域の販売製品とブレンドが異なるとのこと。

SDS(安全データシート)を取り寄せましたが、詳細は企業秘。

分散剤など添加物に相当な工夫があるようです。

関西限定品で特におすすめなのが、GX200というギアオイル用(内容量200ml)。

モリブデン濃度が高く、エンジンオイルに問題なく使用できますので、初回使用時には、こちらが効果が現れるのが早いかもしれません。

そして、先日エスクードのお客様と話題にした梅小路の保存蒸気機関車の回転軸に添加され、高い効果が認められたモリブデン。

丸山モリブデン販売の方に尋ねたところ、「それ、ウチのです。丸山モリブデンです。」とのこと。

添加されているのは、なんと「燃料用」でした。

ブログ記事の簡単な実験でも明らかなように、丸山モリブデン製品の分散安定性は他社製と比較して際立っています。

世の中の化学製品は、大抵横並びが多い中、性能が突出しているのは異例。

丸山モリブデン製は、粘度が5W-30か少し柔らかい程度ですから、フィラーキャップから直接注いでもエンジンオイルとよく混ざります。

二硫化モリブデンのような固体潤滑剤は、微小隙間への導入性向上のために、粒子を細かくし、凝集が起こらないように分散安定性を高める工夫が大切です。

しかし、分散安定性を追究しすぎると、肝心の金属表面への吸着性が損なわれます。

これら二つの性質は本来、相矛盾することですから、丸山モリブデン製品のポテンシャルの高さを感じずにはいられません。

僕がメインで取り扱うMOTULのエンジンオイルには、各種添加剤がバランスよく配合されていますから、それ以上何かを加える必要はないという説明をこれまでしてきました。

しかし、これだけ効果の高い丸山モリブデン。

MOTULに元々配合されている添加剤との相乗効果(参考文献 1),2))に期待が膨らみます。

丸山モリブデンをお試しいただいた、あなたのご感想をお待ちしております。

参考文献:

1) J. M. Thorp : Wear, 23(1973) 63 (シェルフォアボール試験機で、ベースオイルに、二硫化モリブデン単体と極圧兼酸化防止剤 ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)混合した場合の耐摩耗効果の検証)

2) D. Scott : Wear, 21(1972) 155 (二硫化モリブデンと、各種添加剤の混合効果についての論文。塩基性界面活性剤で分散能もあるトリエタノールアミン(TEA)との良好な結果を示した)

《第51号「丸山モリブデンの卓越した性能 ~関西地区限定商品の存在~」おわり》

それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。


◆たけしくんコメント◆

丸山モリブデンのことは、無料講座で詳しく紹介しています。

一番驚いたのは「分散性」です。二硫化モリブデンは、エンジンオイルと5倍以上の比重差のある天然鉱石です。

いくら粒が細かいといっても沈殿するのが自然です。

それが、一旦攪拌すると

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