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第35号『ブレーキングを極める! 〜あなたが知らない安全快適な一般道走行の必須条件とは?~』

2014年8月21日配信(発行部数 362部)

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◆ メルマガ版 「車の修理屋たけしくん」 ◆

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発行人の「車の修理屋たけしくん」です。

自動車の本来の性能を引き出す調律師です。
明らかに調子がおかしいのに「こんなものです」で片付けられていませんか?
適切に整備された車はとても調子がよく、一般的に考えられているよりずっと長寿命なんですよ。
僕はあなたにクルマを、そしてモノを大切にして欲しいと思っています。
プロの整備士の目線で役立つ情報を配信しようと思います。

さて、今回は第35号

『ブレーキングを極める! 〜あなたが知らない安全快適な一般道走行の必須条件とは?~』

です。

自動車運転の巧拙がわかる山坂道。
市街地と違って、いろいろな曲がり具合のカーブの連鎖に、勾配も上り下りと様々です。

運転上級者の真似をして上達を目指すのはいいのですが、あなたは速度ばかりを真似ていませんか?

運転の上手な人の助手席に乗ると、あまりに円滑に安定してカーブを駆け抜けるので、ついその速度でクルマが曲がれてしまうと錯覚しがちです。

カーブを安定して曲がるために一番重要なのは「ブレーキング」

ブレーキを踏むことで、操舵輪にダウンフォースを与えます。

これに操舵を適切に加えることでダウンフォースをカーブ外側輪に徐々に移動させて、タイヤのグリップ力を増したまま車の姿勢を保ち、
その後、カーブの出口と車の角度を合わせつつ、アクセルを開け始めるのです。

「ブレーキング」→「フロント荷重」→「荷重移動」→「加速」

この一連の動作が流れるように円滑にできて実現するのがコーナリングです。

速度だけ真似ていてはタイヤは路面をとらえきれずに、曲がりきれません。

適切なブレーキングのない未習熟な運転を「アンダーステア」などと間違って表現され、タイヤの能力を使いこなせないのに、ハイグリップタイヤに換装するという極めて危険なチョイスをする例が後を絶ちません。

でも、ブレーキングなんて、どうやって訓練すればいいんでしょうか。

メルマガをお読みいただいているあなただけに、市街地で手軽にできるブレーキングの練習をお伝えします。

それは、

「一発ブレーキ」

です。

前方の赤信号や、一旦停止など、停止線で止まる場面で行います。

ブレーキの踏力を一定にして、停止線で止まる練習です。

ブレーキの踏み始めが停止線より離れていればいるほど難しいことがわかりますね?

後続車両に十分注意して、いろいろな場所から踏み始めてください。

いかにブレーキの踏み方がいい加減かがわかると思います。

最初に強く踏みすぎて、途中で踏力を緩めたり… 逆に、踏み方が足りなくて、後で踏み足したり… 踏んだり離したりを繰り返したり…

山坂道でのカーブ手前のブレーキングは、カーブを曲がれるスピードまで速度を落とすというより、タイヤのグリップ力を向上させる大切な役割があります。

ブレーキングが一発で適切にできるとタイヤのグリップは今まで経験したことないくらい引き出せ、自然と安全にカーブをクリアすることができるようになります。

それにはまず、あなたのクルマのブレーキを知り、それをコントロールできなければいけません。

是非、明日から右足の感覚を養い、迷いの無い「一発ブレーキ」を練習してみてください。

《第35号「ブレーキングを極める! 〜あなたが知らない安全快適な一般道走行の必須条件とは?~」おわり》

それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。

◆たけしくんコメント◆

あなたが知らないシリーズの号を始めるきっかけになったのは、あるメルマガ読者の方から、

「別に山道を速く走りたいとは思わないんだけど、運転が上手になる方法が知りたいです。」

というご要望があったからです。

僕がモータースポーツをしていたころから、現在までずっと続けて習慣にしている一般道での運転方法があります。

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