第6号『「プログラムの更新はありませんか?」その一言が、愛車を守るかもしれない』
2012年2月5日配信(発行部数 111部)
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びっくりするほど高額な修理代を見積りされた etc...
プロの整備士の目線で役立つ情報を配信しようと思います。
さて、今回は第6号
『「プログラムの更新はありませんか?」その一言が、愛車を守るかもしれない』
です。
「これでエンストしなくなってますんで。」
と、担当メカニック。
”新車でご購入後しばらくして、信号待ちで頻繁にエンストする”とお客様からの訴えがあり、近くのディーラーに僕が直接相談に行ったときのことです。
作業の所要時間は約3時間。
たけし:「どこが悪かったんですか?」
ディーラー:「プログラムの書き換えをしました。メーカーから新しいプログラムの入ったCDを受け取るだけで変更詳細は明らかにされていませんが…」
たけし:「それはいいんですが、そういうことお客様に事前に通知はしないんですか?」
ディーラー:「は、はい…、特にリコールなどでない限りしておりません。」
実は、最近の自動車の制御コンピュータには外部から書き換え可能なメモリが搭載されています。
僕の感覚では新型が出てしばらくはプログラム変更が頻繁で、マイナー後期に差し掛かると段々とその頻度は低下していくようです。
市場に出さないとわからない部分っていうのも実際あるのでしょう。
ここで問題は2つ、
(1)リコールなどでない限り、お客様や僕たち町工場への通知がないこと。
(2)僕たち町工場ではアップデートするための機器を使う権利が与えられていないこと。
です。
例えば新車無料6ヶ月点検などでディーラーへ入庫する機会があれば、
ユーザーが知らない間にアップデートされています。
ディーラーへ都度入庫している限りは最新のバージョンにアップデートされているのです。
しかし、僕たち町工場に入庫する場合はどうでしょう。
特に通知がなく、調子よく走っていれば、例えバージョンアップ情報が存在しても、
わからないので古いバージョンのままになってしまいがちです。
最大の問題はアップデートの通知が来ないことです。
実施するかしないかは、ユーザーに委ねればいいのですが…
身近なパソコンを例に取ると、ソフトウエアのアップデートは頻繁に通知が来ますよね?
でも、特にアップデートしなくても大きな不具合にならないことがほとんどです。
自動車も同じで特に大きな問題になることはありません。
問題になることが予想される場合はリコールやサービスキャンペーンなどで通知がされることになります。
近い将来はユーザーが意識しないうちに無線でアップデートされるのでしょうね。
今はそういう意味では過渡期。
僕はフルチェンジ直後の車、新機構が搭載された直後など、
変更が頻繁であると予想されるものについては定期的に確認取るように対策しています。
気になる方は販売店に直接聞いてみてください。ナビの地図更新より大切かもしれませんね。
「私の車、プログラムの更新はありませんか?」
って。
《第6号「「プログラムの更新はありませんか?」その一言が、愛車を守るかもしれない」おわり》
それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。
◆たけしくんコメント◆
このメルマガを書いてから随分年月が経ちますが、車載コンピューターのROMの書き換えを外部の専用機器で行う方式に大きな変更はありません。
その昔ROMチューン(エンジンコンピューターの仕様変更)が流行ったころ、ROMと言えば
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