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第22号『定期メンテ+ユーザー車検のススメ 〜賢い車の長期保有術〜(その2)』

2013年2月5日配信(発行部数 265部)

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発行人の「車の修理屋たけしくん」です。

あなたは、デタラメだらけの自動車修理にうんざりしていませんか?

納得いく説明を受けたことがない… 
あれこれ部品を交換したけど全く直らなかった…
びっくりするほど高額な修理代を見積りされた etc...
プロの整備士の目線で役立つ情報を配信しようと思います。

さて、今回は第22号

『定期メンテ+ユーザー車検のススメ 〜賢い車の長期保有術〜(その2)』

です。

ここで改めて、自動車屋に車検を依頼した場合にかかる主な費用の内訳を見てみましょう。

(1)法定24ヶ月点検料
(2)整備代(油脂類、部品代、及びそれぞれの交換技術料)
(3)継続検査代行手数料
(4)諸費用(自賠責保険料、重量税、印紙代)


レガシィのオーナー様はご自身で継続検査をされましたので
(3)の継続検査代行手数料を節約したということになります。

また、ユーザー車検をすると、諸費用をご自身で各窓口に直接支払いますので、車検をするのにどのような費用が必要か「実感」できます。

そして車検総費用のほとんどが

諸費用(保険屋と国の儲け)
部品代(部品屋の儲け)


であり、自動車屋の本来の儲けである技術料はホンの少ししかないということも浮かんでくると思います。

自動車屋が諸費用を立替えると、お客様から多額の車検総費用を一度に頂戴しますので、お客様側からすると、「自動車屋にたくさん支払った」という感覚しか残らないから不思議です。

だから僕は、諸費用の支払い先や金額、車検総費用の内訳を「実感」して欲しいと思うんです。

僕がお客様に一番知って欲しいのはこの部分かもしれませんね。

さて、レガシィのオーナー様は

(1)点検
(2)整備

をプロの僕に依頼してくださいましたが、さらに節約をと考えると、使用者自身が点検整備を行うという本来の選択肢があります。

でも、現実的に整備士でもない一般の方が十分な自動車の点検整備ができるのでしょうか?

点検整備記録簿というものがあります。

点検整備記録簿が唯一、(1)点検や(2)整備の履歴を記すものですが、記録簿の記載内容からは、点検や整備の実態は証明できません。

継続検査時に添付し、2年間保存が義務づけられているだけのものです。

多くのユーザー車検受験者は項目に従って簡単に点検を実施し、この書類を作成します。

そこに書かれている内容が本当かどうか、それは作業者しか知り得ないこと。

すなわち、点検や整備を「したことに」もできるという恐ろしい可能性が浮かび上がってきます。

中古車で「記録簿完備」なんて文言、僕には空々しく聞こえて仕方ありません。

しかし、車検(継続検査)の手続き上は点検整備をしたことにできても、実際のクルマはそうはいきませんよね。

繰り返し申しますが、車検(継続検査)を一度でも自分で受検するとよくわかります。

検査の項目はすごく限られていて保安基準に適合さえしていればあっという間(10分程度)に終了です。

受検直後にエンジンが壊れようがブレーキが効かなくなろうが、受検時点で保安基準に適合していれば車検証の有効期間が2年与えられるのです。

信頼できる整備士に点検整備の依頼をする重要性が少しお分かりいただけたでしょうか?

世の中には点検整備が不十分と思われるクルマがたくさん走っている可能性があるってことです。

(その3に続く)

《第22号「定期メンテ+ユーザー車検のススメ 〜賢い車の長期保有術〜(その2)」おわり》

それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。


◆たけしくんコメント◆

一度でもユーザー車検を体験されると、

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