第46号『進化か退化か?電動パーキングブレーキが物語る自動車の未来』
2017年9月9日配信(発行部数 505部)
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こんにちは。
車の修理屋たけしくんです。
今回は第46号
『進化か退化か?電動パーキングブレーキが物語る自動車の未来』
です。
国産車でも採用例が増えてきた電動パーキングブレーキシステム。
登場当初は、既存のワイヤーケーブルはそのままで、ブレーキレバーやペダルの作動をモーターが担うものでしたが、近年は車輪内側にあるブレーキ装置にモーターが内蔵されているものが主流です。
パワーウインドを操作するように軽いタッチで
パーキングブレーキの作動・解除が行えますから、ドライバーの腕力や踏力の差を埋めてくれます。
また、パーキングブレーキの掛け忘れ、解除忘れなどが無くなり、危険・故障回避できる面では歓迎すべき装備でしょう。
一方、1円1銭でもコスト優先の自動車メーカーが、利便性追求のためだけに、コスト高になると思われる電動パーキング(電動モーター内蔵ブレーキ装置、制御コンピューターなど、旧来のシステムより明らかに割高感がありますね。)を採用するでしょうか?
本当の目的は、自動運転を含む、運転支援システム構築の目論みからだと思います。
ドライバーが一番ドライバーらしさを感じた、かつてのマニュアルトランスミッションのシフトレバーとクラッチペダルは、オートマチックトランスミッションの急速な普及でほんの一部を残してほぼ消滅し、今やブレーキやステアリングにまで電子制御が介入して、各々の操作の手応えをわざわざ作って操作「感」を与えられている自動車が増えつつあります。
クルマの運転が好きな僕は、自動車はあくまでドライバーが主体であってほしいと思います。
ドライバーが要らないなら電車やバスでいい。
日々、多くの人が入念に点検整備する公共交通と、一般個人所有の完全電子制御の自動(運転)車は全く別の乗り物でしょう。
《第46号「進化か退化か?電動パーキングブレーキが物語る自動車の未来」おわり》
それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。
◆たけしくんコメント◆
この記事を書いたのは約7年前。
「手動から自動」正常な進化の過程だと思います。
ほんの一部車種だった電動パーキングブレーキはここ最近、軽自動車でも時々見かけるようになりました。
法定点検のブレーキ整備時、自動で掛かるパーキングブレーキを電気的に解除したり、ブレーキパッドやシューを交換するために交換モードに移行する必要があったり…
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