第１１号『メルセデスも原付も同じ？？ 〜整備士の『しつこい質問』には理由がある 〜』

2012年3月11日配信（発行部数 139部）

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プロの整備士の目線で役立つ情報を配信しようと思います。

さて、今回は第１１号

『メルセデスも原付も同じ？？ 〜整備士の『しつこい質問』には理由がある 〜』

です。

先日、ベンツのＳクラスとスズキのレッツ４を同日中に故障診断しました。

いろいろな自動車を修理していますので、時折こういう極端な取り合わせがあります。

ベンツの方は、ステアリングに応答遅れがあるというもの（特に左旋回時）。

スズキの方は、ガタガタ言いながら発進して加速が鈍いというものでした。

僕にとってはどちらも難解な症状でした。

こういう場合、問診が大変重要になります。
お客様の感じたままを、繰り返し伺います。

最近気がついたのですが、同じ質問を時間をずらしてしますと、初回とは違ったニュアンスの答えになることがあります。お話しているうちにお客様も思い出されるのでしょう。

「何度も聞く」

しつこがられるのを恐れずに、少し言い方を変えてそれとなく同じ質問内容を数回繰り返し聞きます。

ベンツのお客様は、お話の途中で、関東方面のベンツ取扱ショップでサブフレームマウントの交換をしている店がある

とのお話を伺い、これが決め手になりました。

スズキの方は、「そういえばガタガタ言って走らないくせに、信号待ちでは勝手に前に進もうとする。」

というお話が決定打となりました。

短時間ですが、繰り返し問診のお陰で、どちらの場合も原因にすばやくたどり着くことができました。

原因が判った安堵感。
症状が解消されたときの爽快感。

ベンツも原付もエンジンを搭載した乗り物で、僕にとってはどちらも大して違いはないのです。

《第１１号「メルセデスも原付も同じ？？ 〜整備士の『しつこい質問』には理由がある 〜」おわり》

それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。

◆たけしくんコメント◆

メルセデスと原付スクーター、その他にもアルファロメオと軽トラ、シトロエンとエンジン草刈り機（笑）など、

機械の修理には変わりませんので、この当時と僕のスタイルやスタンスは変わりません。

しかし、考えが少し変わる事件がありました。