第39号『上級者に学ぶ正しいドライビングポジション ~あなたが知らない安全快適な一般道走行の必須条件とは?~』
2014年8月30日配信(発行部数 371部)
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こんにちは。
「車の修理屋たけしくん」です。
運転者に必要なインフォメーションが感じにくくなってきた現代の自動車。
ブレーキもハンドルもアクセルも全ての操作が漫然となりがちですね。
市街地で出来るブレーキングやハンドリングの練習をすでに実践されているあなたは、痛感されていることと思います。
そして、市街地では分かりにくい運転技術の巧拙は、山坂道で際立ちます。
いろいろな曲がり具合のカーブの連鎖に、勾配も上り下りと様々。
基本をしっかり反復して、カーブの連鎖を華麗に駆け抜けましょう!
市街地ですぐに始められる安全運転術について第35号から具体的にお伝えしています。
第35号は ブレーキングについて
第36号は カーブの読み方について
第37号は ハンドリングについて
第38号は ライン取りについて
そして、今回は第39号
『上級者に学ぶ正しいドライビングポジション ~あなたが知らない安全快適な一般道走行の必須条件とは?~』
です。
シートに深く腰掛け、背もたれから肩を浮かせない状態で、ハンドルの頂点を握ったとき肘が軽く曲がる位置…
自動車運転に関心の高いあなたはもう聞き飽きていることでしょう。
そして、すでにこのポジションになるようにシート位置を調整していると思います。
しかし、僕が知るほとんどの上級者はまるで違う体勢でハンドルを握っています。
市販車の多くはハンドルの Lock to Lock が4回転程度。
左右のいろいろなカーブが連続する山坂道では、たくさんハンドルを回さなければいけません。
片手で360度近く瞬時に回さないといけない場面も少なくありません。
正しいと言われているドライビングポジションはそんな場面でも適正なのでしょうか?
では「ハンドル頂部を握ったときに軽く肘が曲がる状態」でハンドルの全周いろいろな場所を握ってみて下さい。
ただしそのとき、肩は背もたれに触れたままで浮かしてはいけません。
どうですか?
右手の場合、ハンドルの一番左端(9時の位置)を握ったときにツッパリ気味になりませんか?
ハンドルを右に左に回すとき回しにくい場所があってはいけませんね。
では、その状態で1ノッチ、背もたれを前に起こしてみましょう。
肘のツッパリが緩和されたと思います。
その位置、それがあなたの正しいドライビングポジションです。
ハンドルが体に近く、最初は窮屈に感じると思います。
例えば右手でハンドルの7時の位置で握り、そのまま時計回りにグルッと6時の位置くらいまで約一回転してください。
肘の角度がほぼ120度くらいで一定になるはずです。
このように、ハンドルのどの位置を握っても背もたれから肩が浮かず、肘の角度が一定で回せる位置こそ正しいドライビングポジション。
僕が知る上級者は非常にハンドルに近い位置に座ります。背もたれは随分立った状態です。ハンドル操作をする場合、決して両肩が背もたれから浮きません。
そして、肘の角度が一定のまま大胆に無駄なく回すので、腕だけしか動かずとても落ち着いて見えます。
ハンドルを切るたびに肩がシートから浮いたり(背もたれが寝すぎで、そもそも最初から肩が触れていないなんて例も見かけますが…)、回す途中で肘の角度が変わったりすると乱暴で慌てたような動作に見えてしまいます。
実際、精緻さに欠けるでしょう。
体が支えられないという理由で、ホールド性の高いバケットタイプのシートに換装する例もありますが、そもそもドライビングポジションが間違っていてシートにうまく腰掛けられていないのが原因かもしれません。
自分にベストなドライビングポジションを見つけ、円滑なハンドリングだけでなく、安定した肩、背中、腰から伝わる様々なインフォメーションを感じとってください。
《第39号「上級者に学ぶ正しいドライビングポジション ~あなたが知らない安全快適な一般道走行の必須条件とは?~」おわり》
それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。
◆たけしくんコメント◆
ドライビングポジションですね。
これが正しくできているドライバーは、全体の1%もいないと思いますよ。
女性ドライバーが正しいポジションで座っていらっしゃることが多いですね。
運転が苦手とおっしゃる方に限って、正しいポジションに落ち着かれている
ようです。緊張を保ちつつ運転操作が円滑にできて視界が確保できる。
これは、
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