東武志です。趣味の盆栽のお話をしたいと思います。
こんにちは、東武志です。
今日は、一年中常緑が楽しめる「黒松」という盆栽の代表格のような樹種をご紹介します。
黒松は、葉が長く剛直な盆栽なのでどこか荒々しい感じがして見ていて飽きが来ません。
1つ1つ腰の曲がり具合が違って、それがまた風情があっていいものです!
とても丈夫な樹種で、日本全国どこで栽培しても育てやすく、外で管理する盆栽になります。
黒松は、水やりが億劫な方でも1日1回あげれば十分です。
ただし、夏は暑いので多くし(1日2回)、冬は逆に少ない(3日に1回)くらいがいいでしょう。
盆栽初心者でも育てやすく、鋏を入れることができるので盆栽の醍醐味も味わえます。
黒松は時期により手入れが異なり、ちょうどこの6月中旬以降から7月の初旬にかけて芽切りという作業をします。
この芽切りは、春から伸びた新芽を切ることで、葉の長さを短くそろえ見栄えをよくするためです。
大きく育てたい方は、ある程度大きくなってから行うといいでしょう。
芽切りの時の注意点ですが、切れ味のいい鋏を使用することです。
古葉を傷つけてしまうと生えてこない可能性があるので、綺麗に切って黒松へのダメージを少なくしてください。
古葉がなかったり樹に元気がない場合は、根元から1㎝ほど残して切ることをおすすめします。
そうすれば、切ったところから2番芽が生えてきます。
芽切りと同時に行う「葉すかし」も欠かせません。
芽切り後、切り残した古葉が3~4本くらいになるように葉量を調整します。
葉すかしをすれば枝先がごちゃごちゃにせず、残した古葉の間に2番芽を生えさせることができます。
このような「芽切り」や「葉すかし」をすれば、2番芽は半月で形成され、秋頃には枝がよく締まった黒松を観賞することができます。
マツは通常、年に1回しか芽を出しませんが、芽切りをした樹は年に2回芽を出ことになるので黒松に負担もかかります。
それゆえ、芽切りができるのは樹勢が充分にある樹だけです。
その年に植替えした樹や、弱っている樹は芽切りを見送るようにしましょう。
芽切りを毎年行うと幹太りはほとんど期待できませんのでご注意ください。
今日は黒松の芽切りについてお話ししましたが、このようにきちんと手入れをすることで何百年と長持ちさせることができます。
人間関係も同じではないでしょうか?
きちんとコミュニケーションを日頃からとっておけば、長くいい関係を築けるものです。
でも、黒松の芽切のようにコミュニケーションもタイミングが大事です。
そのためには、観察眼も必要でしょう。
毎日、盆栽を愛でていると本当にいろいろなことに気づかされていいですよ。
あなたも盆栽始めてみませんか?
東武志