僕には障害がある。

高次脳機能障害という障害だ。
高次脳機能障害とは、何度も同じ事を話したり、新しい物事が覚えにくい「記憶障害」
気が散りやすく注意力が散漫で、仕事上でもミスが多くなる「注意障害」
感情の起伏が激しく、上手くコントロールができない「感情障害」
の3つがあると言われている。僕の場合、記憶障害はさほど影響がなく、感情障害のほうが顕著だと自分では思っている。かといって記憶障害もないわけではない。バーテンダーをしていて、作るカクテルのレシピが見たばかりなのに忘れてしまって作れなかったり、お客様の名前を中々覚えられなかったりする。それではバーテンダーとして、致命的なのでメモをとる事は必須になった。こんな障害があっても、ちゃんと症状と向き合う事を大切に、バーテンダーをしている。

また、感情障害では、極度に沈むということは滅多にない。けれど、誰か特定の人への感情のコントロールという面では、僕に多大な影響を与えている。意図しないうちに相手を好きになってしまう。自分の中で意にそぐわないことがあると、怒りが抑えきれない。などの、全ての感情に対して感じやすくなった。全てに対して敏感になったと思う。良くも悪くも。

これは、高次脳機能障害の奴がどんな症状を持ってて、どんな生活を送っているのかいうことを知ってもらうための文章だと思ってる。あくまで、とある一人の高次脳機能障害はこんな感じなんだということを知っていただければ幸いだ。高次脳機能障害の当事者が読むと『え?そんなことないよ』『もっと酷い』と様々な意見があると思う。人それぞれ同じ症状がないのは、この高次脳機能障害の特徴でもある。なので一人のとある症状と思っていただければ。

僕は、自分がなぜ自殺未遂に至ったのか。ということを考えたり、調べたりしてみると、境界性パーソナリティ障害という言葉が出てきた。境界性パーソナリティ障害なのではないかということに気付いたのは、感情が露骨に前に出る高次脳機能障害になって初めて気付いたことでもある。至るところで境界性パーソナリティ障害の影響は出ているなと感じる。

境界性パーソナリティ障害とは『他者から見捨てられることを恐れる』『常に不安を感じる』『他者の注意を引こうと過剰な言動と行動をしてしまう』『人を怒らせたり、傷つけたりしてしまう』『自身を傷つけるような行為を繰り返す』という特徴がある。『自身を傷つけるような行為』に関して僕はリスカとかはしたことがないが、自殺未遂という前科がある。まぁ繰り返すつもりは毛頭ないけれど。

境界性パーソナリティ障害と気づく前は、自分のことをアダルトチルドレンや、愛着障害だと思っていた。どれもやっぱりなんかしっくり来ない。境界性パーソナリティ障害の特徴をみると一番しっくり来た。境界性パーソナリティ障害かもしれない奴が、自殺未遂で高次脳機能障害を持った。そんな僕の生活を明らかにして、誰かこれを読んで気持ちの助けになってくれれば嬉しい。こんな同じ状態の奴、滅多にいないけどね。境界性パーソナリティ障害×高次脳機能障害×自殺未遂なんて(笑)どれがひとつでも当てはまる人に届けばいいな。これって僕にしかない視点だし、感じることなので、オンリーマイな感覚だと思ってる。なので一個の特徴くらいにしか捉えていない。当の本人が重く捉えてないから、軽い気持ちで読んでもらえればいいなと思っている。

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