それいけ!栃木シティFCのチームバス!! あれこれ勝手に妄想中。
突然ですが、皆さまは次のようなシーンの動画を見たことはありませんか?
そのシーンとは、スタジアム周辺の風景です。
スタジアムに繋がる沿道にはサポーターが集まり、チャントを大合唱し、たくさんのチームフラッグを掲げて待っています。
彼らが待っているのは、単に選手やスタッフの移動手段として使用されているものではありません。
そう、彼らが待っているのはサポーターの熱意も乗せて走るチームバスです。
湧き上がるチャントを背に受けてチームバスがスタジアムへ颯爽と入って行くシーンの動画は、僕はとても大好きです。
と、本題へ入る前に自己紹介をします!!
OWL magazineの読者の皆さま、こんにちは。
OWL magazineに影響を受け、サッカー旅を始めた豊田剛資(たけし)と申します。
いち読者の僕が寄稿するのは、オムニバス企画への参加以外では今回で2度目となります。
初めて寄稿した記事は、OWL代表・中村慎太郎さんへサッカー旅を始めたことについて、お礼のメールを送ったことが発端となりました。一度は封印したサッカー観戦への想いと、OWL magazineの執筆者たちが経験する魅力溢れるサッカー旅への憧れに対する心の葛藤を記事にしました。
今回のお話は、アマチュアサッカー界の最高峰リーグ・JFL復帰を目指し、またJリーグ百年構想クラブの一つでもある栃木シティFCの『チームバス』を題材とします。
栃木シティFCの戦いの場はJリーグではなく、アマチュアの関東リーグ(地域リーグ)です。しかし、栃木シティFCに所属する選手は原則プロ契約選手という、アマチュアサッカー界においては頭を一つや二つ抜き出た戦力や練習環境を備える強豪クラブです。
ところが、昨年に行われたJFL昇格を賭けた全国地域チャンピオンズリーグ・決勝ラウンドにて栃木シティFCは紙一重の差で敗退し、2021年シーズンも関東リーグで戦うことになりました。
同大会の試合以外で栃木シティFCに関連する動画の中で一番気になったシーンがあります。
それは冒頭で皆さまに質問をしたシーン、栃木シティFCのチームバスがスタジアムへ入場するシーンです(チャント等は感染対策で行われていません)。
地域リーグに所属する多くのクラブは、29人乗りマイクロバスを移動手段として使用しています。そういった中で、栃木シティFCのチームバスは、Jリーグ顔負けの観光バスを使用していることを知りました。関東リーグを日常的に追っていない僕にとって、栃木シティFCのチームバスに驚きを隠せません。また、このチームバスの外装を見ると、様々な拘りがあることに気が付きました。しかも細部まで丁寧な施工をしていることから、僕は栃木シティFCのチームバスに大変興味を持ちました。
なぜ、栃木シティFCのチームバスに対して興味を持ち、細かく見てしまうのでしょうか。
僕は小学校2年生のころからボールを蹴り始め、現在でも社会人リーグ(市リーグ)のクラブに所属する選手です。その一方、世を忍ぶ仮の姿は、自動車関連の仕事をするサラリーマンです。
ここ数年前より、法人のお客様やU-15のサッカークラブ関係者から車の看板広告の問い合わせ、見積りや作成依頼を頂戴しています。そのため、サッカークラブのチームバスの外装のデザインは非常に参考となり、商談のネタとして使っています。
以上のような理由で、栃木シティFCのチームバスに関する様々な拘りを見つけて妄想ができます。
ズバリとは言いませんが、あくまでも、妄想するだけですよ!!
それでは読者の皆さま、栃木シティFCのチームバスをご堪能ください。
(写真:2020年地域CL決勝ラウンド。提供:つじー )
ナンバープレート下4桁『1974』に込められた想い
栃木シティFCのバスのナンバープレートは「とちぎ 230 ▢ 1974」です(▢にはひらがな。ここでは伏せます)。自動車整備・販売業に関わる僕には、このナンバープレートが希望ナンバープレートであることが判ります。
自動車を購入した経験のある方はご存じかと思いますが、希望ナンバープレートについて説明をします。
希望ナンバープレートとは、ナンバープレート下4桁までの数字のみを好きな番号に指定することができる制度です。
例えば誕生日や大切な記念日を番号にするものから、好きな選手の背番号や語呂合わせで下4桁に色々な意味を含ませるものまで幅広く活用されています。
具体例として、KINGカズこと三浦知良選手へのリスペクトを込めた背番号と同じ「11」、「1122」はいい夫婦の日、「8739」は花咲くというように様々な意味を込めた番号を組み合わせることができます。
しかし、希望ナンバープレートは登録する管轄運輸支局名の次にある分類番号3桁とひらがなを指定することができません。希望ナンバープレートであることを示す番号として、分類番号3桁の2番目の番号が「0」ではなく「3」から始まっています(最近では分類番号3桁末の番号にアルファベットを使用する番号が増えてきました)。
よって、栃木シティFCのナンバープレートは「とちぎ 230」となっているので、希望ナンバープレートであることが分かります。
では、ここから本題です。
栃木シティFCのバスのナンバープレート下4桁「1974」にはどのような意味があるのでしょうか。
1974……いくなよ……ひくなよ………うぅぅん、語呂合わせではないですね。
そこで、栃木シティFCに関する情報を調べました。
すると、なんてことでしょう。
あっ!と言う間に「1974」の意味が判りました。
栃木シティFCの前身である日立栃木サッカー部が創立した年は「1974年」でした。
つまり、栃木シティFCのナンバープレート下4桁の意味は、クラブ創立年に由来しているものだと推測できます(きっと間違いない)。
もし、この推測が正解であれば、僕は栃木シティFCの哲学を感じます。
栃木シティFCに所属する選手が原則プロ契約であることや、今回取り上げたチームバスも同様に、従来のアマチュアリーグのイメージからすれば異質に見えます。これは、現在の運営法人である株式会社 THE TOCHIGI CITY UNITED が前体制の方針を変えた点です。誤解を恐れず言えば、この現体制が行う変更点は、根本的に方針を変えるのではなく、継続性を持った変更ではないかと思います。なぜならば、もし根本的に変更する場合には、ナンバープレート下4桁をクラブ創立年にちなんで「1974」としないはずです。良いも悪いも含め、クラブが歩んできた道を否定せず、この先もずっと歴史を積み重ねていくという決意の表れではないでしょうか。
栃木シティFCがナンバープレート下4桁に込められた想い、僕は奥深く感じます。
なお、「1974」は一般希望番号*1の扱いとなるので、バス用の希望ナンバープレート代5,100円の入金確認後、平日6営業日後より交付されます。
*1 反対に抽選希望番号があります。例えば「7」や「888」といった人気のある番号については抽選制となっています。抽選で当選した方のみ取得することができます。抽選希望番号は地域によって異なるので、詳しくは以下のHPにてご確認ください。
外装色などから推定する「ラッピング施工」
栃木シティFCのバスの外装色は光沢の少ない黒色です。一般的な観光バスでこのような外装色のバスをまず見かけません。特別に塗装している可能性があります。しかしながら、ロゴ等のデザインや窓枠をよく見ればラッピング施工をしているものと推測できます。
ここからは栃木シティFCのチームバスをより深く妄想するお話となるため、有料公開にさせていただきます。
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