vol.147 Q.日本のこれからの役割は何でしょうか?(自己内対話77)

A. まず、前提として、地球上のどこかの国・地域が突出して優れているということではなく、どの国・地域も地球にとってはそれぞれの役割を担っているわけですので、優劣という観点で見るのは思想的に危険であるということは、最初に申し上げておきましょう。その前提で、日本においての今後の役割をみていきます。

1)統べるという和
日本は古代から、大和(やまと)と称されるように、また”和”を重んじる文化、日本以外からの文化・習慣にも極めて寛容な国民性があります。そのことから、今の世界規模で分断されている国・地域をつないでいくという役目があります。どこかの国・地域とは味方であるが、どこかの国・地域とは敵であるというスタンスは旧世界の価値観であり、やがては地球規模で全方位的に協力関係を築くことが人類愛であるというスタンスになります。このことを世界に対して発信・実践していく役目があります。

2)平和という和
藩どうしが戦をして反目しあっていた時代、また第二次世界大戦を経て、急速な経済発展で豊かさをつくってきた日本。唯一の被爆国でもあります。このようなポジションで世界平和の重要性をこれまでにも増して発信・実践していく役目があります。

3)循環という環
縄文文化や江戸文化、また省エネのテクノロジー開発に代表されるように、自然や循環型の発想が根付いていることから、そのナチュラルに持っているセンスを活かし、人間活動による環境負荷を低くしたエコライフでのイノベーション、活動の推進役としての役目があります。

4)安全・安心・清潔・丁寧・正確性など
安全・安心して住める国。豊かな自然を享受し、清潔であること。丁寧な、人としての対応などの誇れる部分を他の国・地域でも真似してもらえるように、積極的に発信・貢献していく役目があります。

ただし、上記のメリットを活かすためには、いくつかのメンタリティの改革が必要となってきます。それはまた別途お伝えします。

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