#7話:逆転
【視聴時間=04:00】
加護からもらった最後の紅茶を飲むことすらも忘れながら、現実味のない数字の額を算出されて現実を見た。
どうやら愛利沙たちが5年で出したアイデアの経済利益、それは30兆円の額に及ぶと総理は確かに言った。
勝利の瞬間。
真っ赤な視界は綺麗な緑に変色をする。
さらなる変化は春の桜さながらピンクを彩り出した。
総理は言った。
「VR上も開花宣言を告げたな」と。
お金の額より謝罪のことより胸を打つのは彼らの気持ち。
愛利沙に対する感謝の気持ちと5年間の授業料が、さらに加わり八名自身から当然のように告げられた。
池田町に3000億が行き渡ることが知れ渡ると、教室周りのVR画面はさらに桜満開となり、それは見事な花を開いて愛利沙は承認をされた。
手のひら返しのように感謝。
コメントは池田町を賞賛。
清水愛利沙の居場所は保たれ世間の見る目が180度と変わり、田舎の町に続けというようネットは呼応。
連鎖反応。
“ジジイのGG計画”の先は今を生きる大人たちや、若者たちが個人と個性を大事にしながら繋がり合える、オートマチック、システマチック、サスティナブルな社会の上に、人間だけしかできないことを人間が求める形になると、八名と加護は狙いと願いを定め演説を終えた。
『”Breath of Air”perfomed by Klimenko Music,used under license from Shutterstock』