5G線上のアリサ【第5章#6話】八名蜂谷と加護洋次郎
#6話:八名蜂谷と加護洋次郎
【視聴時間=02:40】
八名蜂谷と加護洋次郎に嘘偽りは一つもない。
総理はすべて自分の言葉で発している。
誰にも分かる。
愛利沙は自ら過去を打ち明け、まとめサイトで清算をした。
フォロワーの前で弱さを認めた瞬間、八名と加護もそろそろ潮時であると覚悟を決めた。
重い腰を今持ち上げた。
演説開始。
議題は先に加護が打ち明けたすべてをまとめ、“どこにでもある田舎”を舞台に政府非公式5Gプラン、IOT化計画に5年、加護を通しVR越しに、アリサのパソコン教室で学びアイムソーリーのアカウントを作り、予言をしたのも自分と加護の二人と素直に打ち明けた。
愛利沙の知識と田舎の生徒の知恵によるグループトーク。
それこそ次なる時代に必須なモノを世の中に提供していた。
東京生まれエリート育ち目線を捨て、視野を広げ、田舎生まれ田舎育ちの現場から見たテクノロジー化。
奇種型トロイインフルの際、医療、雇用崩壊を招き、以降、二の舞を繰り返すまいと、具体的な対策を。
天災・人災時、一斉に国民がどこにいても動き、避難・安全システムの構築。
“スマート国家”を目的に掲げ、ロートルズから知恵を授かり実現化を成し遂げた。
加護を通し八名は考えアイムソーリーのアカウントを使い、ネット民の反応を見てダイレクトに反映をした。
結果、日本は豊かになった。
これには議会もネットも沸いた。
愛利沙を起点に田舎発信。
東京経由で日本が変わり、民意を直接反映しながらリアルタイムで政治をしていた、八名政権の賛否は分かれたが民主主義が上回った。
若い国民が支持率を支え、パソコン教室初の政治家をネットの力で全力で守り年寄りたちをも説き伏せたからーーー
この5年で5Gをフル活用して国家を変えた、清水愛利沙へ賛辞を送り同時に謝罪も伝える総理。
国会演説最後に感謝と今後の明るい希望を示し、八名蜂谷は堂々と一人で議題をまとめ終えた。
それは紛れもないフォロー。
覚悟を決めた二人の男。
経済効果は兆単位。
もたらす利益は未知なる範囲。
動かぬ証拠と現実こそが大炎上を鎮火した。
『”Headquarters”perfomed by Zac Nelson,used under license from Shutterstock』
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