#9話:別れ
【視聴時間=02:30】
何百万もの日本住民が一斉に検索。
事実確認。
アニメ版では泣き崩れているシンデレラをスッと慰め、実写版では乞食で現れ恵んでくれたシンレデラに、感謝の気持ちで魔法を唱え変身させたと告げました。
優しい心と勇気に気付かれシンデレラは選ばれた。
姫は自分を愛する気持ちをきちんと他者へも向けられた。
ビビデ・バビデ・ブーの呪文は自分の人生を変えてしまったが―――
愛利沙も大人の階段を登り自分と社会を許しだした。
傷付くことを恐れることなく他人の気持ちも尊重しつつ、意見の言える女性のまま八名と加護を認めた。
許し、許され壊れたガラスの靴は綺麗に修復される。
アリサの足へとピッタリはまりハッピーエンドを迎えていくが、加護はこの場で責任を取り東京に帰ると言いだした。
なった以上、自分はいない方が良いと判断をした。
最後に総理は自身のツリッターアカウントのサブを消して、「アイムソーリー」と一言残し今日の議会をすべて終えた。
すると加護がもう一台のスマホを手にして操作を始め、無数に流れる感謝の気持ちと別れの寂しいツリートログへ、謝りながらアイムソーリーのアカウントを削除した。
乗り出す池田の身体を制し井口が最初に殴り飛ばした。
VRメガネが宙に浮かぶ中、次は池田が殴りにかかる、けれども拳を合気で躱し逆に軽々と投げ捨てた後―――
池田の身体が宙を舞う中、井口に対して柔道を極め、条件反射で今までお世話になった二人を食い止めた。
総理の秘書は只者でははない。
あらゆる躾を習得している。
自分を止めるためだと分かった加護は安心しながら言った、「皆には心底感謝をしているからこそここにはいられない」と。
この時、愛利沙は加護を打つか何か言おうか迷っていたが、最後の最後で自分が傷付くことを恐れ、難を避け、惜しみながらパソコン教室を去る意中の背中を見つめ―――
ツリッターは削除をされた。
VR機能も音信不通。
物理的にも精神的にも絶対勝てない相手と思い、愛利沙は加護のいない教室で3000億の小切手を掴み、涙を流し池田に渡し池田町へと還元をした。
桜吹雪の舞うVRメガネを片手でちょこんと上げた。
清水愛利沙はもらったお金をどう使うかこの場で決めた。
自分が育てた生徒を町から逃がしはしないと言い出した。
3億円で岐阜県中を巻き込む捕獲計画を送信―ーー
G戦場を駆使して生徒を捉える狂騒劇が始まった。
『”Goodbye for Now”perfomed by Black Rhomb,used under license from Shutterstock』
『”Reconciliation”perfomed by Elliot Middleton,used under license from Shutterstock』
『”Heroes Never Last”perfomed by Tea Time,used under license from Shutterstock』