【Premiere】新機能Frame.ioが便利すぎた件
こんにちは、たけるです。
少し時間が空いてしまいましたが、今回は2022年4月のアップデートで展開された「Frame.io」について、実際に案件で使用したところ、レビュー効率が爆上がりしたので、この機能の紹介をしていきたいと思います。
Frame.ioとは
「Frame.io」は元々先進的なビデオ制作サービスを展開していた米の会社で2021年8月にAdobeが買収した…などという背景もあったりするのですが、簡単に言うと
「書き出した動画をWebブラウザ上で簡単にチェックができる」
という機能です。この機能を使うと、わざわざ一度YouTubeなどにアップしたり、クライアントに修正内容をまとめていただく必要もなくなりますので、レビュー効率がめちゃくちゃあがります。
Frame.ioを利用するメリット
(1)Web上へのアップロードが容易
Frame.ioを利用するには事前に会員登録が必要となりますが、会員登録が完了すると専用のドライブが割り当てられます(AdobeCCの契約者(一部プランを除く)なら100GB)。
Frame.ioを利用すると書出しと同時に割り当てられたドライブへのアップロードが可能となりますので、書き出し&アップロードがボタン一つで行えるようになります。YouTubeへのアップロード作業がなくなるだけでかなり楽になりました。
(2)レビューのフィードバックが容易
2点目はレビューの容易さです。Frame.ioを利用するとブラウザ上で動画を閲覧でき、そのままブラウザ上でコメントを入力することが可能になります。
そして入力されたコメントはリアルタイムで編集者のPremiere上で確認が行えます(これがとてつもなく便利です)。
レビュー結果が入力されるとPremiere上ですぐに確認ができるため、スピーディな修正が可能になりますし、レビューする側にも指摘点をスプレッドシートなどにまとめていただく必要がなくなり、双方の手間が省けます。
レビューと同時に修正を進められるのはかなりの効率化に繋がって、実際の案件ではディレクターから確認完了の連絡をもらってから、約15分後に修正が完了していました。多分従来の編集フローだったら2時間後くらいにはなっていたと思います。
(3)修正履歴も管理してくれる
修正は複数回入る場合もあるかと思いますが、そのような時も初回提出版・2回目の修正版など、修正履歴を管理することも可能です。複数回修正が入った際に、「あれ?ここ初回からこの編集だったっけ?」などとなった場合に過去の履歴から見返すことができるのでこれも便利です。
Frame.ioを利用するデメリット
デメリットはほとんど感じていないですが、強いてあげるのであれば(ほんとに強いてです笑)セキュリティ面でしょうか。
アップロードされた動画はリンクを知っている人は全員開ける仕様のようですので、例えば別のクライアントさんに誤って送ってしまった場合など、URLが漏れてしまった場合にはそのまま閲覧ができてしまいます。
※GoogleドライブやYouTubeへのアップであれば、登録したアカウント以外からはアクセス不可となるような設定も可能
ただそれ以上のメリットがありますので、それを理由に採用を見送ってしまうのはもったいないかなと思います(そもそも漏れないように管理すべきですし、仮に漏れてしまったら動画をすぐに消すなどの対応を取れるようにしておけば回避はできるかなと)。
Frame.ioを使うには?
そんなメリット満載のFrame.ioですが、使用するためには会員登録が必要となります。この登録方法については丁寧に解説されている動画がありますので、こちらをご覧いただければと思います。
おわりに
以上、Frame.ioの魅力を書き連ねてみましたが、まだ使われたことがなく、第三者のレビューが必要となっている方はぜひお試しくださいませ。きっと編集フローの変わりように感動すると思います。
Premiereは定期的なアップデートでどんどん便利になっていきますね。また次のアップデートでどんな機能が実装されるのかを楽しみにしつつ編集を楽しんでいきたいと思います。皆さまも楽しい編集ライフを!