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自然体験・アウトドアを仕事にするまでの話① 野球編
小学校から始めた少年野球
私が今の仕事にたどり着くまでの話を少ししたいと思います。
改めて人生を振り返ることは今まであまり無かったのと、過去に目を向けることに気が向かなかったのもありますが、良い機会だと思い書いてみます。
私の就職するまでの大半の時間は野球に注いでいました。小学校3年生から友達に誘われて、少年野球を始めたのがきっかけと記憶しています。
そのまま中学も野球部(一応キャプテン)、高校も野球部、大学も硬式野球部で、結果的に大学4年までの11年間野球を続けることとなります。
失敗の連続だった高校野球
中学校くらいまではそこそこ運動神経も良く、チームの中では上手い方でした。
しかし、高校まで行くと話は変わってきます。
ある程度のレベルのメンバーが集まりますので、レギュラーも怪しい、自分の思うようなプレーができないという日々の連続です。
加えて、監督の指導の厳しさも相まって、その時は練習が恐怖でした。
ミスをしないように、ミスをしたらどうしようという緊張感の中、とにかく必死に練習をこなしていた気がします。特に投げるのが苦手で、思い通りの場所に投げることができませんでした。
おそらく同級生の中では、1番監督に怒られていたでしょう。
毎日携帯で雨雲レーダーをチェックして今日は雨が降って練習が無くならないかなと願っていたのを思い出します。
それでも高校最後の大会は、なんとかレギュラーの座を勝ち取り、試合に出ることができました。
最後までやりきり、負けて終わった時はその充実感から一生分の涙を流したと思います。
最後までやり切れたのは、勝利という同じ目標に向かって、頑張った部員や最後まで厳しくも面倒を見てくれた監督始め指導者の方のおかげです。
そして、当時のメンバーで今でも集まって同じ高校野球の話ができることは宝物ですね。
懲りずに続けた大学野球
高校卒業後の進路は、なんとなく体育教師をしたいと思い、体育大学に進学。頭もあまり良くなかったので、最低限の教科で受験できるところを選び、なんとか補欠合格。
野球やるなら楽しくやりたいと思っており、厳しい部活は勘弁。
野球部を覗いてみると、学生だけ運営しており、監督やマネジメントスタッフも全て学生と聞いて、サークル的な部活なのかなと友達と軽い気持ちで入りました。
ところが蓋を開けてみると、割としっかりしている。部員も100名以上。1軍から3軍までありました。
想像とは違った内容でしたが、ここでも同級生、先輩、後輩と同じ目標に向かうことが、続けるモチベーションとなり4年生までやり続けることとなりました。
自分のプレイヤーとしての実績は、全くレギュラーにも及ばず。実力の差をまざまざと感じざるを得ない状況でした。
しかし、ここで学んだことはチームの運営を自分たちで考え、戦略を立て、練習し、実践に臨むというサイクルを体験できたことです。監督も学生だったためにそうせざるを得ない環境でした。これはとても学びになりました。
そして、野球スキルでは実力のない私はこの組織でどの役割を担うのがベストなのかと考えました。
最高学年になった時に、主務という役職が必要です。要はマネジメントの取りまとめです。主務を担うということは、プレイヤーを辞めて裏方業務に専念するということでもあります。
私は最高学年になると同時に主務の役職を引き受けました。
大学野球での一番の学びは裏方業務にあり
主務となった私は、手探りの状況で様々な裏方業務をこなすこととなります。
練習試合の取り付け、移動バスの手配、備品や消耗品の発注管理、合宿先の手配、部費や合宿費などの集金と各関係機関への支払い、選手たちの日々の練習のサポート、必要書類の作成等々。
野球をプレーすることしか知らなかった私にとってどれも初めての経験で、ここでも失敗することが多かったです。
普段何も気にせず野球ができていたのは、こんな事務作業があったのかと、新しい発見の連続でもありました。
自分の成果や楽しみのためでなく、誰かのため、チームのためにサポートに徹するという役割は、大変ではありましたが、部員の活躍や楽しむ姿を見られることが一番の喜びでもありました。
大学4年時、最後のシーズンのチーム成績は決して良いものではありませんでしたが、ここでもやり切った達成感を、メンバーと共有することができました。
そして、私の長い野球人生もここで幕を閉じることになります。
野球を通して得られた三つのこと
・対人関係スキル
チームスポーツは他者との関係性の上で成り立ちます。上下関係、指導者との関係など正直面倒なこともありますがかなり鍛えられました。このコミュニケーションは地方の小さなコミュニティに飛び込む時に、どう立ち回るかという点ではかなり生かされているように思います。
・目標達成に向けて主体的に戦略を立てる力
高校時代は指導者の指示や指導を忠実に実行することを考えていました。大学時代は学生主体の組織運営でしたので、自分たちでチーム目標を設定し、そこに向かって、個人の日々の練習を実行していました。組織として成果を上げるためにどう戦略を立てていくか体験できました。このことは会社の組織運営や、プロジェクトの運営に生きていると感じています。
・苦楽を共にした仲間
楽しかったこと、苦しかったことを共に過ごした仲間はいつになっても、その当時のことを思いだし話をすることができます。今になってはビジネスの話をすることもあり、実際に仕事を一緒にすることもあります。
地方では特にこの繋がりが強固で嫌だという人もいるかもしれませんが、私は多いに活用すべきだと思います。時間をかけて作り上げてきた人間関係を活用しない手はないと考えます。
野球を通して単純に球技のスキルを上げるだけで無く、今の仕事に活かせる基礎を学びました。
大学卒業後、いよいよ今の仕事に繋がるわけなのですが、この後の話はまた別の記事でお話ししたいと思います。