【まとめノート】 コンセプト
1.忘れる
昨年から仕事をしながら、繁忙期を避け、連休などを利用して、コツコツと、租税法の勉強を続けてきました。
しかし、時間が空くと、数ヶ月前に、勉強したことを、すっかり忘れてしまっていることに気づきました。せっかく、いろいろなことに気づいて、そのときは、すごく満足していたのに、もったいないという思いを抱いていました。
どうしたら、短時間で、ポイントをしぼって復習できるのか、試行錯誤を繰り返しておりました。
2.その先
忘れるという問題のほかに、ケースブック租税法を読んで、勉強していますが、ひととおり終わったら、どうしようかとも考えておりました。note に駄文をあげることで、なんとか、(ほんとうはやりたくない)勉強を続けられたので、その先のことも考えはじめました。(正直、続けられるかわからないのですが・・・。)
3.まとめノートの作り方
司法試験に合格されたかたのネット上のご発言などを読んでいて、思いついたのが、まとめノートの作成でした。まとめノートの作り方も、試行錯誤していたのですが、わたくしの世代ですと、「論点ブロック・カード」などと呼ばれていたものを作るのが、よいのではないかなと思いました。
そこで、作り方なのですが、教科書を読み直して、ですと、結局、時間がかかってしまい、勉強をやめてしまいそうです。そこで、出会ったのが、次のブログでした。
LECの伊藤先生の講義をうけて育ったのですが、先生のご趣旨を理解せずに、「論証のはりつけ」と「基本書の劣化コピー」を量産していたのではないかと、反省してしまいました。
ここで、論じられていることから、答案からある部分を抜き出すだけで、論証パターンというものができてしまうということをまなぶことができました。つまり、いままで、コツコツと作ってきた、解答例をコピペするだけで、まとめノートが完成するということにきづきました。
4.カード取り
修士論文を書くとき、指導教授から宍戸善一先生の「論文の書き方」という論稿を読むことを勧められました。
https://www.law.hit-u.ac.jp/bl/wp-content/uploads/2021/02/Instruction_s.pdf
こちらの「IX 作業工程に関する示唆」(43頁以下)では、カード取りのご説明があります。B6のカードとケースは買ったのですが、数年間、待機中という状況であり、このご示唆を、実践することは私のとってはとても難しいことでした。ただ、ここでやろうとしているまとめノートの作成は、勉強の技法として、似ているのではないかと感じております。
5.さっそく試す
さっそくですが、さいしょに、取り組んでいた譲渡所得を素材にして、コピペと最低限の修文をしました。それでできたのが、次のまとめノートです。
これを作ってみたところ、作る過程で、忘れていたことを思い出すことができました。あと、その後、勉強したことも合わさって、考察が深まったような気がする体験ができました。
加えて、ケースブック租税法を2周するときに、書き込んだり、加工したりする素材として使うことができるのではないかと感じました。
過去問は、基本的なことがきかれていると思いますので、過去問の解答例から抜き出すと、自然と、基本的な論点がまとまってゆくのではないかとも感じております。
6.続けられるのであろうか
知らないことを知ったり、わかっていると思っていことが違っていて、より深くわかったりすることは、自分の成長を実感できて、嬉しく感じます。そのような営みを、自然と、継続するためのフレームワークを作ろうとしているのかもしれません。これまでも、なんどか、このようなことに挑戦してきて、失敗ばかりでした。今回は、比較的、続いているように感じます。