ブラウス風襟付きノースリーブカットソーを作る。デザインバリエーション編

自分が使ってる基本的な操作はざっと紹介できたと思うし、いい加減説明がくどいような気がするのでサラサラっといきます。

・裾をフレアにする
ウエスト部分を胸の下あたりで切る

縦に長いフリルを作る

接続部と隙間をあけて配置

ブリッジで繋ぐ

ブリッジした部分をスムーズで馴染ませて完成

厚み付けした後はフレアの部分だけ裏面マテリアルを割り当てると良いです。他の不要な裏面は消します。

こういう腰回りにゆとりがあって裾が長めのトップスを作る場合、ウェイトはワンピースから持ってくると裾にスカートボーンが入るので動いた時に腰回りが埋まりづらくヒラヒラして可愛いです。

今回はdress035_onep(旧メイド服)を持ってきました。そのままウェイト転送すると余計なウェイトまで転送されてしまうので、不要部分を削除します。マテリアルからDress035_onep2を選択して削除すれば必要なスカートだけが残るのであとが楽です。

上半身のハンパに残ったメッシュも削除して、素体の上半身を必要な部分だけ複製、分離します。ワンピースのスカート部分と継ぎ目が重なるくらいが良いです。

分離した素体をdress035_onep側に統合してウェイト転送用の素体が完成。(頭を残してあるのは襟周りのウェイトに必要だから)

ウェイトまで設定し終わったら、エクスポート前にスカートのボーン情報を入れる必要があります。
私がやってるズボラな方法は、①作ったトップスのオブジェクトをワンピース側に統合→②ワンピースのメッシュと不要なマテリアルを削除→③オブジェクト名を改めてリネーム→これでエクスポート出来ます。

裾がポコンとなるのはスカート自体の膨らみが入るからなので、失敗ではなく仕様です。このくらいの形だと素体にするのはナースワンピースのほうが良かったかもなあ(今更)。色々試してみると良いと思います。

・前身頃に切り返しとフリルをつける
切り返しをつけたいラインを辺で拾う。
胸周辺は調整が難しい面倒くさい所なので、慣れないうちはおっぱいの円周にかからない位置がいいと思います。

マニピュレーターをノーマルにして、S→Y→Y→0で法線Y方向に頂点が揃います。

ここでもマテリアル色分けでデフォルト姿勢にした時に希望のラインになるか確認しておくと良いです

ラインの辺を複製→分離→カーブ化してフリルを配置

オブジェクトモードで様子を見つつフリルを変形させたり(お好みで)

大きさや傾きも調整してこんな感じ

切り返しを作るので、本体側のUV展開でちょっとした作業をします。
まず普通に前身頃、後ろ身頃にUV展開。

切り返しのラインでシームを付ける

リンク選択を解除した状態で切り返しの上だけ選択、そのままUVを適当な位置に動かす

UVが切り離されるので、好みの位置に配置し直す
こうする事で前身頃の形を保った状態でパーツ分け出来るので、テクスチャを描く時にイメージがつかみやすくなります(と思います)

シーム付けてから展開するとパーツの大きさがバラバラになったりしやすいのですよね。試しに自動展開したらこうなってしまいました。

ちなみにリンク選択しない状態なら選択した部分だけUVを切り離して動かせるので、シームを付ける手間が省けたりします。下の画像はリンク選択にする前に腰のUVだけ選択して移動させたものです。

これを応用すれば細かいパーツでUVを分離させたい時にいちいち細かくシームを付けなくても良くなります。また、テクスチャを塗る時にバケツ塗りで色分けが出来るようになるのでとっても楽なわけです。
ただしこれをやったあとにまた自動展開すると切り離された頂点がまたくっつこうとしてグチャグチャ大変な事になるのでご注意下さい……。分離させたあとで境界線にシームを付けておけば多分防げると思います(私は面倒なのでつけないままの事が多いですが)。

これを応用すると、メッシュで模様を描いて分離して塗るだけ、といった荒業も使えます。とはいえ複雑な形にメッシュを切り分けすぎると、ウェイトが荒ぶって乗ったりしてしまうので、あまりお勧めはしませんが……。
ただ、UVを分離して塗る事で塗り分けた部分がテクスチャの解像度に関わらずシャープになるので、ケースバイケースで使い分けると良いと思います。

そんなこんなで仕上げたものがこちらです。
ウェイトはナースワンピースから転送しました。ナースワンピースは袖を消すだけでウェイト転送に使えますね。

ピンタック風のテクスチャは、新しいレイヤーに線を描いてコピーし、下に来るレイヤーをぼかして影の色をつけるだけです。案外簡単ですよ。