HHKBを使い始めて5ヶ月経ったので思ったことを書く
HHKB…買う必要があったのかな、と思いつつ。
使い始めて早5ヶ月、扱いにもこなれてきたことだし、買ってからしばらく使って思ったことを記録してみようかと思う。
(半年とか1年とか、より切りの良いタイミングで書かないのはただの気分によるものです)
2代目としてキーボードを買う
会社勤めとして、キーボードはいいものを使いたいなということでHHKBよりも先に買ったキーボードはメカニカルのものであった。
学生時代から、良いキーボードが欲しいなという欲はありつつ、学生が買うにしてはちょっと値が張るということで足踏みをしていた。なので念願のメカニカルキーボードがようやく買えたわけである。
静かな打鍵音のものが好きだったので茶軸。家に届いてからしばらくの間、仕事自体が楽しく感じるほどこのキーボードには満足していた。
ただ、Majestouch3を使い始めて1年後、なんとなく使い慣れたのに合わせて若干の飽きを感じた。自分はこういうガジェット類については常に浮気性である。
キーキャップを買えてみたり、静音リングをスイッチに仕込んでみたりしたものの、それでも使い始めたときの打ってて楽しい感覚は戻ってこない。
(これは2台目に手を出してもいいかなぁ…。)ということで、キーボード探しを始めた。
思えば、飽きる前からキーボード探しをなんとなく続けていたような気もする。
キーボードに関する動画だの記事だのを見漁り、「エルゴノミクス系いいなぁ」とか、「あんまり配列が変わっちゃうと流石にきついかな」とか色々考えた結果、最終的にHHKBを注文した。ここまでの変遷は確かひと月の間だったかと思う。
ようこそHHKB
注文したのは半分勢い任せだった。
なんせ金額が馬鹿にならない。学生あがりの自分、かつすでに良いキーボードが手元にある身としてはかなり勇気がいる買い物だった。
ただ、買おうとしたちょうどのタイミングでメーカー公式のキャッシュバックキャンペーンが始まっていた。
キーボードを購入して応募すれば、抽選で4万円分のアマギフプレゼント。
仮に抽選に当たったら、3.5万円の本体代におつりがついてくる。
最後の一押しは、この途方もなく夢見がちなこの打算であった。
まんまとしてやられたのである。
無線接続・静音キー・色は白…我ながらベストな選択。
意気揚々と注文、届いてから開封して使い始める…その前にデスクで写真撮影。抽選応募の確率を上げたかったためにポスト投下。
ここからHHKBライフが始まったのである。
良かったこと 微妙だったこと
そんなワクワクの日々が過ぎて、ここからはHHKBを使ってみての振り返りを淡々と並べていこうと思う。書いていて思ったのは、特にマイナスなトピックはキーボードそのものの欠点ではなく、キーボード選びのときあまり考慮していなかった部分が大きい。反省。
いい点
■ 打鍵感
これはいわずもがな。HHKBをわざわざ買うもの好きの目当てはだいたいこれだろう。メカニカルで再現が難しそうな触感なのでここは揺るがない。
Majestouchの使い始めでも思ったが、いい打鍵感というものは、PCですることがなんであってもテンションを上げてくれる魔法である。
■ ドヤれる
しょうもない強みである。物好きな人の前で使っていると高確率で「おっ、HHKB」と言われる。言われるたびちょっと得意げになる。
ただ同じような確率で「キーボードでそんな金額なの…?」とものすごい不憫な目で見られる。
■ コードを書くスピードがなんとなく上がった気がする
仕事でPythonを書く機会があり、今までのキーボードと比べると幾分書きやすくなったように思う。
というのも、日本語配列ではなく英語配列をわざわざ選んだからだと思う。
Shiftを抑えながら打つ記号の数が減った気がする。
微妙な点
■ 持ち歩くのこれ…?
HHKBユーザーの多くはなぜかこのキーボードを連れて外出する。自分もその一人なのだが、持って出るたびに「こいつもうちょっとコンパクトだったらなぁ」と思う。横幅については大満足なのだが、厚みがあるのでかさばる。
ただ、それでも通勤リュックにこのキーボードを入れてしまうのは、ただこいつが魅力的だからなんだろう。
■ 配列問題
いい点で英語配列に触れたが、同時に配列について微妙に感じもする。
慣れの問題だが、HHKBで行うExcel作業はかなり根気が必要だ。
カーソルキーがない・Page upキーなどはFnキーと同時押しで使う、などの制約があるため、先代のキーボードで簡単にできていたことができなくなった感じはある。しかしここはとにかく慣れるまで使い続けるだけだ。
■ 浮気性
長くなるので後述。
いい点・微妙な点を上げてみたが、とりあえず自分はこのキーボードがかなり気に入っているようだ。
毎朝出勤して、このキーボードに触れる瞬間は今でもテンションが上がる。
HHKBを買う必要はあった。確かにありました。
それでも探求の旅は続く…
さて、微妙な点であげたとおり、他のキーボードへの浮気性は消えていない。
個人的なトレンドは分割キーボードである。
HHKBは寝ても覚めても分割できないので、他のものに目移りするのは当然だ。
そもそもHHKBを買う目的の一つは、「キーボードの中でもトップランクに高いものを買ってしまえば、今後はほかのキーボードに興味がなくなるんじゃない?」という考えによるものだった。
この考えは間違いだった。ほかのものは、ほかのものだ。
高価なキーボードを不憫な目で見る相手に、「分割キーボードが欲しいんですよね」と話すと、より不憫な目で見られてしまう。その気持ちはわかる。
なので、これからHHKBを買うつもりで、自分と同じ打算を持っているひとには、数ヶ月経てばこうなっているということを注意してもらいたい。
なお、キャッシュバックキャンペーンは抽選に当たったが、4万円ではなくキースイッチのキーホルダーが当たった。この打算も外れるので注意。