見出し画像

【猫】耳の先の毛 リンクスティップ

耳の飾り毛:リンクスティップ

先日、私の猫友さんより、ウチの次男猫の写真を見て「リンクスティップがあってカッコいい」とご指摘がありました。

画像1

カッコいいとは嬉しい限りですが、はて、リンクスティップとは…不勉強な私、ちょっと調べてみました。

リンクスティップとは

「Lynx tips(ヤマネコの先端)」で、ヤマネコの耳の先端に生えている房毛のこと。

画像2

猫友さんが指摘してくださったココの部分です。

じゃあ、本物のヤマネコのリンクスティップとはどのようなものかというと…

オオヤマネコ2797

神戸王子動物園 「2018年05月19日 お宝、発見 【オオヤマネコ 耳の房毛】」より

これはもう房毛というよりも、もはや何らかの器官のようです!(笑)

王子動物園さんによると、

オオヤマネコの三角形の耳の先には黒い房毛リンクスティップが生えています。よく聴こえるため、風の動きを知るため、目立つためと諸説あり (以下略)

とあり、その役割についてはよく分かっていないようです。

英語のブログなどを読むと、「Ear tufts」等と記述があります。海外でも日本と同じく「Ear tufts(リンクスティップ)のある猫種を紹介!」みたいな記事をいくつもみかけました。リンクスティップがあるとカッコいいと思われるのは、万国共通のようです。

「Ear tufts」は、一般的にはフクロウ等にみられる「羽角」と言われるもので、Wikipediaでは、

Ear tufts are skin projections covered in feathers found in some bird species, most notably various species of owl, vaguely resembling mammalian ears, but unrelated to the animal's hearing. Their function remains uncertain.
https://en.wikipedia.org/wiki/Ear_tuft

(和訳)Ear tuftsは、いくつかの鳥類、特にフクロウの様々な種に見られる羽毛で覆われた皮膚の突起であり、哺乳類の耳に似ているが、動物の聴覚とは無関係である。その機能は不明のままである。 (翻訳:たけ)

と記載がありましたが、こちらも役割は不明だそうです。

ちなみにフクロウの羽角は耳みたいに見えますが、そもそもフクロウの耳はそこじゃないらしいです(笑)。フクロウの耳の位置は人間に近く、目の後方にあるものの羽毛で隠れているそうです。

しかし、この羽角があると凛々しくてカッコいいですよね!

画像4

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8d/Bubo_bubo_winter_1.jpg/512px-Bubo_bubo_winter_1.jpg

猫のリンクスティップ

リンクスティップを持つ猫として有名なのは、メインクーンです。

画像5

Janusz MによるPixabayからの画像

ヤマネコほどではないですけど、立派ですね。

ウチの次男猫には、ヤマネコはおろか、メインクーンほどにも立派ではないのですが、しっかりとついていました。

画像6

時々、人間でお年を召した方の耳から耳毛がはみ出している方もいらっしゃいますが、次男猫のチビ時代の写真をみると、生後数週間の時点ですでにキチンと存在していました。また、右耳は濃く、左耳は白い毛色ですが、この傾向は昔から変わっていません。加齢によって生えてくるものではないようです。

画像7

また、同じ兄妹でも、長女猫にもリンクスティップがありました。

画像8

その一方で、長男猫にはほとんどありませんでした…

画像9

我が家の兄妹猫の傾向からすると、狩りの上手な方がリンクスティップが長く、どんくさい猫(長男猫)は短い、という気がしないでもないのですが、まあ何とも分からないものです。

しかし、Ear tuftsにしても、リンクスティップにしても、まだまだ分からないことがあるんですねえ…動物の世界というのは、本当に奥が深い。猫と暮らすにしても、毎日が勉強です。

実用に耐えうる「ミャウリンガル」みたいなものが開発されれば、ノーベル賞モンだと思うんですけどね。ただ、「クスリはイヤだ」「点滴は痛い」「飯がまずい」とかばっかり言われると飼い主としてはツライところですが。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!