2021年振り返り
今年は昨年と比較し、活動がうまく回り、おおくの経験を積めた年になりました。
一年越しのプロジェクトでFEアーキテクトを担当
年始から Next.js を採用したプロジェクトで、フロントエンド周りのアーキテクトを担当させていただきました。11月には JSConf JP で、会社スポンサー枠登壇という大役をいただいたので、その活動内容の振り返りを発表しました。
このプロジェクトを通して技術的に得た一番の収穫は、Storybook と MSW をベースにした開発フローの構築だったと思います。MSW は Service Worker レイヤーでリクエストをインターセプト、テストフレームワークごとに異なるインターセプターを用意する必要がなく、ブラウザ・Node.js 問わず Http リクエストのモックを記述することができるツールです。
Seamlessly reuse を謳っているとおり Next.js App・Cypress・jest・Storybook で再利用でき、今年最もお世話になった OSS のうちの1つです。MSW は他にも GraphQL・DB(@mswjs/data)などを展開しているため、様々なシーンに備えて素振りしておきたい次第です。
WEB + DB PRESS Next.js 特集に寄稿
古川さんにお誘いいただき、WEB + DB PRESS vol.123 に Next.js 特集を寄稿しました。Next.js は敷居が低くありながらも、細部までチューニング可能なフレームワークです。今年も一層勢いを増し、あちこちで採用したという話を聞きました。
「これから実装する画面・このコンポーネントはどうレンダリングする事がベスト?キャッシュは?」という考察を常に行うことが、フロントエンド実装に求められる事だと、改めて感じる執筆機会となりました。この執筆をきっかけに、NIJIBOXの社内勉強会で講師を務めました。
勉強会登壇の再会
Next.js 特集の寄稿をきっかけに、Forkwell さんから勉強会登壇のご依頼をいただきました。依頼を請けたあとに v12 が発表されたので、Next.js Conf 翌日は「発表内容どうしたものか…」と、かなり焦っていた記憶があります。
Next.js の歴史から見ても大きな転換期となった v12、その直後の勉強会ということもあり、かなり多くの方に見ていただく機会になりました。あちこちで良い反響をいただけたことが励みになりました。
来年の抱負
JSConf JP の発表資料にある様に、開発を通してチームメンバーが成長したという実感を得る事ができました。なかでも、一緒に開発をしてきた NIJIBOX メンバー達が、プロジェクト貢献を評価され社内 MVP を獲ったことはとても嬉しい出来事でした。
しかし、ある方から「成長指標は何なのか、それは別のメンバーでも再現可能なのか」という質問をいただき、答えることが出来ませんでした。これは可視化が困難な取り組みかもしれませんが、一つ一つの活動を無駄にせず次に繋げる、という意識が甘かったように思います。
来年はコードだけでなく、チームビルディングにおける定量データのとりかたを勉強・研究する一年にしたいと考えています。本業・複業・執筆活動に関しては、今年できたことを継続することを目標にしたいと思います。
皆さま良いお年を!