2024年衆議院選挙を振り返ってみる

投票前のお話

(選挙の投票日前に書いてます)
突然始まった、衆議院選挙。
自民党の総裁選からあれよあれよと衆議院選挙まで始まってしまい、なかば強制的に選挙モードに。
ちょうどこの総裁選のさなか、能登では地震に引き続き大雨災害が発生していて、正直な話「選挙なんてやってる場合なんだろうか」と思ってた。

僕のポリシーとして、選挙でどこに入れるべきかとか誰にいれるとかは、投票日まで明かさないことにしている。
まぁ僕の力なんて大したことないんだけども、それで投票先を変えてしまう人がいるのも・・というのと、そういうことをXで言おうもんなら、あちらこちらからメンドクサイ人たちが湧いてくるというのを見ているので、あまり言わないようにしている。

投票する人・政党を自分で考えて投票する。
これが選挙で当たり前の行動なんだけども、この国では組織票だとか、インフルエンサー的な人の意見を鵜呑みにしたりだとか、自分で考えるのを辞める人が一定数いる。
そして投票の権利を放棄する人もいる。
もったいない話だなぁといつも思う。

自分でいろいろ考えて投票先を決めることをしていると「あぁ、これが政治に参加してるってことだなぁ」って感じるんだよね。
なので僕はメンドクサイなぁと思いながらも、いつも選挙広報やらマニフェストとか見ながら、この人かなぁと決めている。

その中で、自分なりに思ったことを書いていこうと思う。

①政治とカネ問題ってそんなに重要?

ほとんどの政党がマニュフェストの第1に「政治資金規正法改正」だとか「政治とカネ問題を解決するんだ!」的なことを書いている。
確かに政治家だけが潤うというのは許せないことではあるけども、そこまで重要なんだろうかと常々思っている。
もう正直、政治家がそういう悪いことしてることは飽きるくらい見てきた。
そしてそういう議員はだいたい、選挙で再度上がって来ることはなかなかない。
政治不信だなんだと言うけども、それは政治とカネ問題自体ではなく、そればっかり話ししていて、それ以外の経済だとか福祉だとかそういう話をしないからなんだと思っている。
もちろん、与党議員、特に今回だと自民党議員の信頼は地に落ちているけども、こればっかり追求する野党議員も信じられないんだよね。
生活するにも物価は上がるが給料は増えない、増えても社会保険に消えていく・・。
こちとら独身男性だけど、給与明細を見たときに社会保険料額の多さに叫びたくなる。
そういうことを国会で政治でなんとかしてほしいのに、裏金だとかそんな話ばかり。
まぁ要は「政治とカネ問題をどうこうやっていても、国民の生活が良くはならない」のだ。

②SNSはすべての意見ではない

今回の選挙でもSNS、特にTwitter(Xとは絶対に呼ばない勢)では候補者や政党を賛美する、逆にこき下ろすなどが見受けられる。
大阪都構想の住民投票を経験した人間からすると「SNSで投票先を決めようとする人は有権者の1割も満たない」のである。
いくらXの登録者が1000万人いたとしても、有権者はその中のどれくらいいるだろうか。
ハッシュタグでのデモみたいなのもたまに見るけど、あんなの身内しか集まらないお祭りでしかなく、結局は白い目で見られていることがほとんど。
なので、SNSでの意見は「たまにへぇーって思うこともあるけど、大体は気にならない内容」でしかない。
もちろん若い人からの支持がほしいのかもしれないけども、それならば「始まった当初は若い人ばかりだったけど、徐々に年齢層が上がっていって、結果的に若者が減っている」Twitter・インスタ以外に訴えたほうがいいとは思うんだよなぁ。でもその「若者が観るようなメディア」がなかなかわかりにくいってのが、難しいところ。Youtube?TikTok?

③維新にはがっかりだよ・・

前回の衆議院選で大躍進をした日本維新の会。
今回は結構劣勢だと言われてる。
前回の衆院選、僕は大阪に住んでいたので選択肢が「維新しかない」状態だった。
大阪はなんせ維新以外の政党がダメダメなのである。
自民は維新に負けるたびにダメさが際立ち、公明は国政と違いどっちつかず、その他の政党はほとんどいないという状態。
ところが今回はというと、そんな大阪でも怪しいらしい。
万博に対する疑念とか不安もあるけども、維新への不信が募ってきているようで。

維新は所詮寄せ集め議員ばかりで、最初から「この人大丈夫?」的なのが多かったというのもあるんだけど、前回の選挙以降あまりにも目立ってしまっている。
まぁ小泉チルドレンと呼ばれた人たちもそうだけど、議員になることで役目を終えた人、さらに議員になったことであれだけ否定した権力を使える側になった途端に、その権力を使って・・ということに嫌気がさしてきたんだろうなぁ。(そういえば維新が推していた兵庫県知事もそうでしたね)

そして先ほど書いたマニフェストの一番最初に「政治とカネ問題」を謳う政党の一つが維新なのである。
今まで、非自民の受け皿になっていたのは、立憲がこの問題を馬鹿みたいにやりだしていたのが嫌だったから、という側面があったのに、真っ先に立憲と同じようなこと言い出してるのが見ていられない。
まぁ自民に裏切られたってのもあるんだろうけど、有権者のニーズも掴めないような政党に成り下がってしまったのだ。

僕はあるとき、Twitterで「維新は東京進出した大阪芸人の成れの果てに似てる」とつぶやいた。
大阪芸人が東京に進出することで、さらに全国区になる人もいるにはいるけども、残念ながらその他大勢に入ってしまい、大阪のときにあったような人気はなくなってしまう、ということが多々あるのである。

維新は元々大阪維新の会という大阪のローカル政党から始まっている。
その後国政に打って出て合流分離などを経て、再度大阪のローカル政党からやり直しした。
そんなローカル政党からまた勢いよく国政に出たものの、勢いはもうない。
東京に慣れてしまい、良さが発揮できなくなっているのは、東京に進出したけどいまいちパッとしない吉本の芸人とかぶるものがあると思う。

投票後のお話

(ここからは投票後、開票速報聞きながら書いてます)
あー。難しかったw
僕が住む兵庫1区は立民の井坂さんが当選。
僕はやっぱり立民に対する嫌悪感が相変わらずあるので、誰に投じるか悩んだ。
結果、維新の一谷さんに投票。残念ながら小選挙区では落選してしまった。
まぁ正直、兵庫で維新に対しては知事問題があれだけあったので、まぁそうだろうなとは思ってた。
ただ向いてる方向は井坂さんと似ているんで、こっちもなんとか通ってほしいなぁとは思ってた。
ガッカリしていた維新に票を投じることになってしまったけども、それ以外の候補がもうありえない人・党ばかりなので、まぁ消去法に近いかもしれない。

比例は国民民主党に投じた。
前々から支持していたんだけど、今回始めて玉木さんの演説見に行ってみたってのも大きかった。
初めて玉木さんと握手しちゃったw

前日にちょっと元安芸高田市長が乱入した、というのがあったけど、まぁ僕はそこまで気にならなかった。
自分が現役世代なので、やはり現役世代に手厚い、さらには経済対策もわりとしっかりしてそうだったので支持をしている。

自民党は単独過半数どころか、連立与党合わせても過半数割れが見えている状態。
旧民主党への政権交代前の状況によく似ている。
でも政権交代となると、やはり立民に対しての不安感が勝ってしまうので、そう簡単にはいかないだろう。
なのでしばらくは「衆議院が揉めに揉めて決めたくても決められない、政局だらけの国会」になるんだろうなと思ってる。
政局って悪いイメージしかないので、個人的にはスッと決まるものとは決めてほしいんだけど、ある意味では与党の好き勝手にはできないというブレーキがかかることはいいことなのかもしれない。
それこそ国民民主がずっと言ってるガソリン税のトリガーだとかは、さすがに無視できなくなるとは思う。
これが真にこの国が良くなる第一歩になれば、この選挙は意味があったとなるのかもなぁ。

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