05.俺のジャンプブルース
ジャンプブルース。ジャズとブルースの合の子。前にも述べたが何かと何かが混ざるのはサイコーなのだ!ロックンロールはブルースから生まれたとよく言われるがもっと言うとジャンプブルースから産まれたんじゃないのかな??違うかもしれないが…
あっいけない!こんな事を口走ると全国のブルース通のおじさま達に虐待されてしまう!!!
そうなのだブルースの話をする時は周りにブルース通がいない事を確認してから言わないと朝まで言い合いになって果てには殴り合いの喧嘩にまで発展してしまう恐れがあるのだ!(その後めちゃくちゃ仲良くなるのだが)
お互い好き過ぎるだけなのだが…みんな本当に気をつけよう。ブルース通が集まったらブルースの話は絶対してはいけない血を見る事になる。
日常会話でその場は濁して一刻も早くその場から立ち去るのをお勧めする。有名ブルースマンの名前が出た瞬間その場の空気が「ピシッ」と言うのが聴こえるのが分かるだろうか?その場のおじさま達の頭の中では「ほーその名前できましたか。。。じゃあこんなこと知ってるのかな?知っていたら別のあの事を、そしてトドメにこの名前を出して差し上げましょうホホホホ」
。。。ともう三手先までの会話を虎視眈々と狙っている。もう君は逃れられないし帰してはもらえないだろう。訳の分からない呪文の様な言葉の数々を浴びせられ解放される頃にはもうげっそりと頬もこけ、廃人の様に朝日を浴びてトボトボと家路に着くのだ。それが妙に気持ち良かったりもするのだが(笑)
ブルースに一度どっぷりハマると他のジャンルへ中々ヒョイとは移行出来ない。なんでか知らんけどそうなのだ。ヒョイと移行出来るのはどっぷりハマって無いからだと言い切ろう。それ程凄まじいパワーを持った音楽ジャンル。呪いに近いかもしれない音楽ジャンル…ブルース。
かくゆう僕自身ももう一度あの呪いにかかって生還できる自信はない。明けても暮れてもブルースを追い求めてしまう病。。。あれはヤバい!ホントにヤバい病気なのだ!しかし、しかし、芯のあるアツい音楽をやる為には避けては通れない道なのかもしれないとも思う。僕の音楽の根っこは間違いなくブルースだ!そこから始めたんだと思う。
ブルースおじ様達の会話中では決して「〜ブルース」「〜ブルース」などと言ってはいけない!ちょっと齧ったくらいで会話に混ざれると思ったらお尻の毛までむしり取られ素っ裸で放り出される羽目になる、それが「ブルース」だ。
怖いぞ〜ガチで。どれだけマニアックなウンチクが話せるか、そしてそれを理解できるかで優勝が決まると言っても良いとても過言では無い、正気の沙汰とは思えない音楽ジャンルである。
「ちょっと待て!会話で優勝?音楽って心が動くか動かないかじゃ無いの??」そう!その通りだ!でも「ブルースの会話マナー」と言う訳の分からない怪物みたいなのが居てそのマナーを踏み外した途端「何も分かってないお前はそこで黙って座ってな小僧!」と君の存在すら消し去られる、そんなジャンルだ。
そのお陰でどんどんやる若者は少なくなり今では絶滅危惧種になりつつあるが…。
よく考えてみて欲しい元の純粋なブルースそのものには全く罪はない、素朴で素晴らしい音楽だ。「自分の方がブルース知ってる」と言う醜にくくて人を「見下したい根性」がねじ曲げに捻じ曲げてしまって今ではどうにもならない…
とまぁとしかしそれはよく考えるとブルースだけでは無いのかもしれない。クラシックしかり「自分の方が上だ!」と言う自己満足が今日も素朴で純粋で素晴らしい音楽達を死に追いやっていく、悲しいけれど。それが人間の性。
僕はブルースが好きだ。今でも覚えている。多少美化はされてると思うが…17才のころあの仙台のブルースバーの扉を開いた瞬間に雷に打たれた様になった。僕にとってのクロスロードとはあの瞬間だったと思う。悪魔に魂を売ったのでは無く魂を奪われてしまったのかもしれない。それ程深くは知らないが好きなのだ。ブルースよ永遠なれ!ブルースおじ様達に幸多からん事を!ホントは大好きなんですブルースおじ様達。
。。。とまぁ自身が好き過ぎてけなしてるのか持ち上げているのか訳が分からない文書になってしまったが、今日、上の様なおじ様達は絶滅しつつあるかも知れない、あの愛すべき不器用で激アツな方々はどんどん居なくなっている。音楽業界をあげて絶滅危惧種としてブルースを保護していくのは如何だろうか?
とある御仁が最近プロ入りを表明したとかしないとかも聞くし。大事にしようよ。
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