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不思議な御堂 御堂に手をあわせてみた べつに何があったわけでもない ふと そうしたのだった 手をあわせたら 不思議と心がおちついた 祀られている 神様や仏様のことは よくわからなかったけど きれいにお掃除されていて 大切にされているんだな なんだかせいせいした気分で ぼくは しばらく はなれがたかった
どうやら間も無く、ツバメの巣立ちの時期らしい。 その日のための練習をしているのだろう、 まだ身体の小さな、ツバメの飛ぶ姿を見かけるようになってきた。 まだ高く飛ぶのは難しいからなのか、 私の目線の少し上くらいの高さで見かけることもよくある。 それがとても可愛らしいのと、こちらまでドキドキしてしまうのとで、 頑張れ〜!と心から応援したくなる。 ツバメのお母さんたちも、こんな気持ちでいるのだろうか。 そんなふうに、ぼんやり思いながら歩いているうちに、自分まで励まされてい
なんで人に淹れてもらうコーヒーって、 こんなに美味しいんだろう。 コーヒーに限らず、お茶でも紅茶でも、 自分で淹れるよりもずっと美味しく感じる。 あの喫茶店の一杯を自宅でもと思い、 同じコーヒー豆を買って帰っても、 同じようにはいかない。 もちろんマスターの腕が良いとか、 使っている道具が違うとか、様々な要因はある。 お店やスタッフの雰囲気も、 その味をより良くしてくれている。 けれど、それだけではない。 誰かのために淹れてくれているからだ。 シンプルだけど、
先日、大叔母さんが亡くなった。八十二歳だった。帰省するたびに会いに行っていた大叔母さんは、長いあいだ自宅のベッドで寝たきりだったけれど、きちんとした会話ができるくらいには充分に元気だったので、突然の訃報にはショック以上のものがある。 大叔母さんの自宅の玄関には、一枚の水彩画が飾られてあった。いままさに開花しようとする紫色の花と、いくつかの小さな芽を描いた絵。その絵の脇には一句、達筆でこう記されてあった。 何某としらぬものの芽拡がれり きけば、絵も俳句も大叔母さ
この影は手の影ですよね。 ちょっと人差し指が太いような気はしますけど 光の当たり方で こんな風になってんじゃないのかな。 よく見て下さいよ。 よく見てますよ。 指の数も5本ちゃんと影に写ってますよね。 ちょっと小指も太いような気はしますけどね。 えっ! 違うんですか。 ではちょっとヒキで見てみましょうか。 えっ、えっ! これって、もしかして、ひょっとして。 ハクセキレイさんじゃないですか。 ですよね。 ハクセキレイさんの影絵でした! ハクセキレイさん可愛いでしょ。