ツイ録はいくⅠ

五月病エクステンド

たけはち


ガラガラとコーヒー麦茶に成り果つ
またも猫尻を擦り付け暖季なる
カレンダーみなバツつけて六月へ
常温のジュース飲むごと換気もす
茹だらない程度の熱に午睡やめ

「はだあつい」っていう言葉でもあれば今日に最適だと思うが、実在しないので余計気に障る。5月が終わった証のような、クーラーは付けたくない程度のぬるい昼であった。伸びた日照のおかげで我が家の猫が発情期に入り、しきりに纏わってくるので鬱陶しい。史上最短距離で見つめられても可愛く思えないのは曇りのせいなのだ。雨を降らすでもない薄ら雲めが微妙な光だけを濾してくださる。すると私は目がさめないからコーヒーを飲む。カフェインは体内の水を干上がらせトイレはドンドン近づき、このぬるい空気の中で輪をかけて体温が下がらなくなってしまった。涼を摂るためにとまたコーヒーを飲んだのは私が悪い。ちなみにこの涼を摂るとは私が今考えた誤用である。言葉遣いくらい好きに変えてやるという傲慢を今ばかりは憚らないのだ。だって風に当たっても涼がとれないんだから、腹も立ってくる。ムカムカと言わないまでもモヤモヤする。何だか頭もモヤッとしている。間脳あたりに毛でも生えたようだ。喉もだ。耳も指も熱い気がする。足なんか本当に毛に包まれている。フサフサと。猫が擦り着いて離れないのだ。ワーだのグーだの喚きおって、そんなのこっちが言いたいんだよ。切なそうにしているけどあなた、こっちだって半分は同じ気分ですよ。火照って怠くて不満たらたらですからね――そんな、色っぽい方向ではないものの――。それで閃いた。このふわふわとした熱に、猫や私ばかりではなく、この地ぜんたいが6月中包まれることになるんだ、雲はまるで毛皮のようで、柔らかくて、鬱陶しいんだ!なんと詩的でクリエイティブなコンセプト、ここで一句の大チャンスであろう。詠み人のFF達に、いざ猛追という意気込みでいそいそと作歌(作歌!うふふん)に手を付けたのだが、こうして2時間の後にしょうもないツイートがお披露目となった。閃きとやらはさほど明晰でもなかったのだ。丁度曇りの日がいつの間にか暮れていくように、薄らぼけた光線をダラダラと出し終えた、というところか。面白くない。これは暑いのが悪いだろう。もう少し頭が回るときだってあるもの。暑くなくて、うるさくなくて、集中できる早朝はそうだろう。ただし私はこんなふうに気をわずらったりせず、きっと快適に朝寝坊をしているはずだろう。不満からしか歌も句も作らないとは、なんて根性だろう。モヤが増す。夜まで曇りの予報である。

めっちゃ文書けますみたいな偉そうな口調でクソしょぼい句なの笑えない 俳句になってますか?ダメ?……

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