絶望と感動
「みんながすなるnoteというものもタケオもしてみんとてするなり」
序文から自己顕示欲丸出しで始めてしまったものの、なるべく自分の言葉で残していきたいもんですな。
そんなわけで、今日は恋人と長崎バイオパークに行ってきました。
小学生以来のバイオパークは、入り口からなにからなにまで忘れてて、もはや新しい土地の動物園。
目的の動物以外に、何がいたのかすら思い出せず、駐車場に入った。
平日のバイオパークは、休日の混雑を忘れたように駐車場が空いていて、駐車場の端でラッピングを変更するシャトルバスを横目に、入り口近めに車を停めた。
眠気覚ましに買ったぬるめのホットコーヒーを飲みながら、今回の目的を思い出す。
今回は、冬のカピバラ風呂とカバを見るために福岡から車で下道3時間かけて我々はやってきたのだ。
意気揚々と車を降りて、入場券売り場に向かって歩くと、売り場手前にラマとオウムがお出迎え。平日の暇そうな彼らと戯れた後、入場券に印刷されたアルパカとコツメカワウソを眺めつつ、入場した。
道中の動物たちの場所場所で道草を食いつつ、食べさせつつ、入場して30分ほどで、カピバラエリアを発見。
入ってすぐのカピバラ風呂には、1匹たりとも居なかった。
なんのために来たんだ?僕。
だれも居ない風呂から垂れ流されるお湯の音を聞きながら、後ろを振り返ると、美術終わりの疲れた筆先のような毛を生やして、傾きつつある日が当たる限られたスポットに塊をなす彼ら。
デフォルメされたのも確かに可愛いが、リアルな彼らからしか得られない何かもあるなと近づき、気づいたらもう撫でてました。
いやあ、かわいい。もうカピバラになってやろうか。
人間を辞める寸前で時計を見ると、閉園が迫っていた。
さっきまでの道草が嘘のように、可愛い動物をすっ飛ばし、コツメカワウソを眺めて、すっ飛ばして、あっという間にカバエリアに到着。
改めてみるカバは、デカい。
体重2トンくらいで、本気を出せば時速60kmで走るやつは、もう車です。燃費は、悪そう。
目的のカバさんを目の当たりにして、感極まる恋人。
話を聞くと、小学生のときにバイオパークで見たカバのモモちゃんに再会したかったとのこと。
このモモちゃん、人工保育で育った子で、園長さんが泳ぎを教えたらしい。本にもなってた。
二足歩行の人間ですら、育てるのは想像を絶するのに、四足歩行の動物だと余計に想像がつかない。
その上、モモちゃんは、94年生まれの30歳。
動物園のカバの寿命は、40〜50年なので、それなりにいい歳のモモちゃん。
また会えるかどうか分からないからこそ、会えるときに会っとくのはやっぱり大事だね。
また会いにいきましょう。と心に決めて、帰路に着くタケオでした。