忘れる
忘れる。
最近よくモノを忘れる。
記憶は、言葉は、体験は、会った人は忘れないのだがモノをよく忘れる。
昨日も名古屋から三重県の伊勢志摩へ向かったのだが、あれもこれもと必要な荷物とギターを車へ積み、準備万端で車に乗った。
もう17年も乗った愛車がこの間廃車となりしばらく自分の自由ができる車がなかったのだが、高校の頃からの仲間がマツダの車を貸してくれた。次の車の納車まで使って良いと。本当にありがたい。渡りに船である。
友人から借りたCX8は乗り心地も走りも文句なく気持ち良い。クルーズコントロールという自動運転が付いていて高速も一定速度で走り全く苦ではない。道中ハードロックを聴き飽きて、Beastie Boysを聴きながらold Schoolのことやら、あれもこれも考えながら安全運転で向かった。
東名阪を走り伊勢自動車道に入り、伊勢インターチェンジで降り伊勢志摩方面へ向かう。ここまで2時間。
ふと、地元伊勢志摩で親父の頃から世話になっている漁師のおじさん夫婦や、工務店のおじさんのことを思い出す。
工務店の大将は70過ぎで真っ黒に焼けた赤ら顔。アサイは頻繁に志摩に行けないのでサブの鍵を預け、いつも家の管理や近隣の事情などを教えてもらったりと、お世話になりっぱなしの存在である。
おじさんたちに手土産を渡さねばなぁと思い…
そうだ!
この間も鍵を忘れて工務店のおじさんに渡してある合鍵を借りたのであった!
しまった!
借りたカギを忘れた!
しかもメインの鍵も置いてきてしまった………
そのまま2つとも実家に置いてきてしまった。
この2時間強のドライブをして伊勢志摩に着いたのであるが、鍵がない。
鍵がないのでは家にも入れないし、仕方ないなぁと思い、すぐに名古屋方面に戻った。
自分の馬鹿さ加減に辟易するも、この時間を有効に使おうと聴きたい音楽や、Audibleで本を聴きながら、結局名古屋⇄三重県伊勢の往復と、名古屋→伊勢志摩まで6時間以上かかってしまった。走行距離は450キロを超えた。神田ツバキから京都まで行けるぐらいだ。まぁ、長距離の運転は慣れているから平気だが。
出かける時は必ず、財布、携帯、鍵をいつも確認するのであるがなんで忘れるのかね。こういう長距離の移動な時に限って。
何事も落ち着いて一つ一つ確認し物事を進めねばなぁと思った。
アサイ、ボケてきてんのか?