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リウマトイド因子 1000IU/mLあがると
CQ: RFが1000上がると総蛋白はいくつ上がるか?
short answer: 0.02 g/dLあがる
IgMの総量は少なく、総蛋白(TP)への寄与も小さい。リウマトイド因子(RF)が1000 IU/mLの場合、これはIgMに換算してどの程度かを調べてみた。
RFの1 IU/mLは約0.2 µg/mLのIgMに相当する。したがって、1000 IU/mLのRFは約200 µg/mL、つまり0.2 g/LのIgM量となる。これは0.02 g/dLとも表せる。
https://repub.eur.nl/pub/104790/RePub_104790_OA.pdf
つまり、RFが1000 IU/mL上昇すると、総蛋白は0.02 g/dL上がることになる。この増加は総蛋白全体から見ると僅かである。
IgMの基準値は以下のとおりである。
男性:33~190 mg/dL
女性:46~260 mg/dL
平均値を計算すると、男性では約111.5 mg/dL、女性では約153 mg/dLとなる。
したがって、RFが1000 IU/mL上昇し、IgMが0.02 g/dL(20 mg/dL)増加した場合、平均値に対する増加率は以下のとおりである。
男性:約18%の増加
女性:約13%の増加
このように、RFの増加はIgMの総量に対して一定の割合で寄与するが、総蛋白全体への影響は限定的である、ということが分かる。