社長本人の本音だけがハッキリした記者会見
一晩たって、五時間半もやってたんだな…とビックリ。逆に言えば全部見なくてよかったな、とも。(苦笑)宮迫さんと亮さんとは違い、訴えたいことが明確でないまま、ズルズルと時間が過ぎてしまったようですね。
すでに報道で質疑応答内容や感想を拾っていきましたが、まず芸人本人たちの反応がヤッパリな…というものが多かった。ギャラについては事実かどうはさておき、当事者である芸人たち(特にビッグでない中程度以下の層)が
ピンハネしてるじゃんか
という怒りが相当積み重なっていたんだろうというのがよく分かった。でなけりゃ会社からの圧力が今後来るかもしれないのに、あえて出したりしないでしょう。
こういう点からも、会見は逆効果だったと私は感じました。社長の本音は会見の内容を把握する限り以下の通りだったと推測。
1:やはり松本さん(もしくは大崎会長)からの圧力に負けて会見
2:自分がしないことを想定していたため、何の準備もしてなかった
3:根底には”自分は悪くないのに”という思いを捨てきれてない
これが一番キモになっていたようですね。私個人としては、そういう考えだったんだろうと宮迫さんたちの会見時から思っていましたが。
象徴的だったのが恫喝とされた発言内容。アレにしても、一番重要なところ。私なら
自分の立場が上だと傲慢になり、ああいう発言をしてしまいました
と率直に自己批判を自ら差し出します。それによって、二つのメッセージが送れる。一つ目は
ちゃんと非を積極的に認められるのかも
というアピール。もう一つは
そういう自分なのでもう一度チャンスください
となっても、絶対にこの人じゃダメだろ、という批判や非難を軽減できる見込みがもてたこと。この二つを自ら放棄してしまった。
だからこそ、芸人たちが
この人は非を認めようとしない人
とさらに確信することになり、ギャラについての内容に反応したんでしょうね。黙っていたらこの人は隠蔽したまま、このままを続けるだろうと。とても本人に改善や改革なんて期待できないだろ、と。極楽の加藤さんはそういう解釈で、辞めるという発言を明確にしたんでしょうね。
会見したことについて、あえてポジティブな面を探すと…皮肉めいてますが
1:社長のそうした価値観や人となりが暴露されることになった
2:これまでささやかれてきた待遇に関してかなり注目が高くなった
3:世間がこれら芸人たちを弱者として擁護していることに経営側が脅威を感じている
という部分が今後の改善に向けて挙げられると思います。
ただし、冷や水を浴びせるようですが全てが芸人側にとってバラ色という事はあり得ません。これまで、現状でY社の傘の下で可能性を担保できたことは現実してあって、契約書や採用基準といった部分が今後明瞭にされていけば
淘汰される対象も当然出てくる
からです。その際には会社のブランドでチャンスをもらえていた部分が今よりは減り、前に行ったようにYouTubeなどの媒体などを使って個人でやるとか、選択を迫られる人も出てくるでしょうからね。
でもこうしたことも私自身は悪いことではないと考えています。なぜなら、
辛いことでも引導を渡してやることも愛情
だからです。これまで、グレーにしてくれてたおかげで夢を信じて続けている人たちに、早期に線引きをしてあげることで、第二の人生やほかの選択肢を促すことにもつながる。今の状態だと、すでに私が批判したような
芸しか見ない
で他に関して余りにも無知すぎる、といった問題も残ってしまいますから。私はあくまで、現状は会社側だけでなく芸人側にとっても
自立
という観点から良くないと思っています。松本さんの意向が通り、それ以下の人たちが通らなかった現実は何なのか?そこをそれ以下の芸人さんたちは自分に問いかけた方が良いですよ。それが自分たちの今後をよりよく、守ってくれるものだから。