オリックスが優勝できない本当の理由。

 本来、私のは球団名で会社の名前を使うことは好まないんですよね。でも、オリックスに関してはブルーウェーブ(ブレーブス)とバファローズが合併しちゃってるので、バファローズで書くとなんか違和感ある。(笑)

 よって、ここはオリックスの方で書いていきますが…

なぜ?オリックスは優勝できないのか?

を勝手に検証してみたいと思います。

 まず、オリックスが勝てない理由として考えられたのは

1:球団の方針が二転三転している

2:それに伴う人事も曖昧

3:人材の育成や配置も一貫したものが弱い

からじゃないかと。

 一番の原因は1だと思いますね。過去に、優勝に届きそうな時期はあったんですがそれは単年限りの話。外部からの人材獲得などによって、戦力を整備したことがありましたが…優勝という結果に結びつかなかった。

 これはMLBと違い、チーム構成に流動性が低いから、という背景があるからでしょう。MLBだと編成の方と違い、実働する選手=チームに関しては頻繁に変わる。最近はコアな部分については生え抜き育成の選手を据える、など修正・変化がありましたが。一時期はホント、とっかえひっかえしてましたからね。

 対するNPBの球団の場合、基本的に同じ顔ぶれで環境が数年から10年単位で推移する。極端に変わるという事はないので、チームカラーや体質といった部分では急に変わることがない。これが、良くない方へ作用すると停滞というマイナスの部分が露呈する。

 オリックスの場合、要するに人材の核になる人たちを旧ブレーブス・ブルーウェーブの人材に求めていますが、バファローズを吸収合併した経緯から、そのバランスに苦慮しているんじゃない?と見える時がある。

 この辺りはいかにも日本的だな…と感じますが、コーチや監督人事についても、見えないしがらみを感じながらやっているのかも?と思ったり。本当にそうなら、仮に方針を作っても貫くことは難しくなります。

 さらに、優勝するとらえ方にしても、きわめて中途半端。野球ファンとして見てると

常勝チームを作りたいのか、育成型なのかが見えづらい

というところが一番曖昧に感じてました。最近は、優勝狙うというよりやや育成にシフトしつつ、生え抜きの選手を生み出さねば!という意図が感じられます。

 実際、球団施設の更新を舞洲に移すなど、人材育成に重点を置いた施策を目に見える形で始めた。よって、現時点では潤沢な資金での常勝チームというよりも、

限られた資金の中でリターンを確実に産める育成環境

を狙ったものだろうと感じる訳です。

 良いか悪いかは別として、私が感じたのは

是が非でも常勝チームにしたいという訳じゃないんだな

というもの。なぜなら、親会社の単独所有にこだわりたいから。常勝チームになるためにはホークスの様に資金も必要になります。ソフトバンクは会社として単体でもかなりデカい会社なので、資金の供給は問題ない訳ですが、それ以外の会社の場合はそこまで…というところが大半。

 個人的にはスワローズはかなり無理が来ているな、という感想を持っています。というのも、選手の練習環境などのインフラの整備・投資は東京という場所ではかなり高額につくので、ヤクルト単体だけで相当な投資を負担できるか?と言ったら無理でしょう。どうしてもそうしたいなら、神宮じゃなくて地方の安いトコに行って、そこにバン!と作るくらいの意識が必要だと思う。そろそろ企業一社で球団を保有する、という現状に無理が来ているのでは?

 オリックスについては、施設に対する投資を行ったくらいなので一社保有をベースにしてチーム作りを改めてしていくつもりでしょう。おそらくですが、その効果は数年後以降にちゃんと出てくるとは思う。ただ、個人的には選手育成についての方針は良くても、指導者層や指揮官といった人材育成については意図的なシステム構築が見られない。これはなにもオリックスに限らず、ずっとNPBの課題になっている点。本来ならNPBがJリーグを見習ってライセンス制度などの整備を行い、判断基準を設けられるようにしなければいけない。

 でも、こういうものがないから、著名な人物を簡単に招聘できたり、ファンに説明も軽くで済む、といったゆがんだメリットがあるため、整備がなされないでしょうね。現状で得する人たちがいる以上、これを改編するとなるとそれを打破しないといけないし。それができるのはやはり、ファンがそういう知識や理解をもって圧力をかけていくこと、などなんですがね。

 なので、今後オリックスが強いチームになって優勝狙えるか?と言えば数年たったら可能性は高くなっているでしょう。ただ、現状だとそうして生まれた人材を優勝に行きつくまでに使いこなせる

指揮官育成

という部分がハッキリ見えてこない。一軍に配転された田口さんをそのつもりで担わせている、といった意図があるならナルホド、とは言えますが。いずれにせよ、優勝の可能性は直近では必ずしも高くないですね。

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