善意を装われて身を滅ぼした歴史
ツイッター上で見ていて、こういう考え方だと危険だな…と思うもので一番目立つのは
二択しかない考え方
ですね。これだと善悪とかどっち側だ?という分け方しかない。分かりやすい分リスクが高い。こういうロジックを理解した上でないと、人生危険にさらすことになります。
その実例って、私が話するより過去の実例を挙げた方が早い。現代風にアレンジするので読んでみてくださいね。
ある時、王様にはすでに寵愛する王妃がいたんですが…新参で気に入った女性がいた。その後、王妃もその子を可愛がっていました。
で、ある日王妃が新参の子(仮にA子とします)と…
王妃:ねえA子、あなたのこと王様が大変お気に入りよね!
A子:そうですか?王妃様のおかげですよ!
王妃:そう?ありがとう!でもね、王様が一つだけA子に残念なところがあるみたいなのよ…。
A子:え、そうなんですか?なんだろう?
王妃:ここだけの話、どうもA子の鼻が余り気に入ってないみたいなの。
A子:どうしたらいいかな…。
王妃:そうねぇ、気に入ってないのなら王様の前では鼻は隠していたらいいんじゃないかしら?見えなければいいわけだし。
A子:確かに…。でも、王様の前で隠しておくのって大丈夫なのかな?
王妃:大丈夫大丈夫!私が王様に言ってあげるから!
・・・とまあ、こんな感じの内容が。実際の記録ではここまでリアルじゃないですけど。(苦笑)
で、鼻を隠すようになったA子を王様が見てある日…
王様:王妃、A子はなぜ私の前では鼻を隠すんだ?
王妃:え?そうなんですか?
王様:必ずと言ってよい程するが、何か知らないのか?
王妃:さぁ…
王様:お前はA子と親しいから言わないつもりか?
王妃:いえ、そんなことはありません。王様のために私は身をささげるつもりですから。
王様:では、私に理由を教えろ。
王妃:はい、実は…
”A子は王様の体臭が嫌い”
だとか。それでああしているようです。
王様:なんだと!?私の体臭が嫌いだから、あんなしぐさをしていたのか!けしからん!
・・・となって、哀れA子は処罰されてしまったんですよね。私の解釈を言うと、
王妃はA子というライバルを蹴落としたかった
のですよ。それで、自分が傷つかない方法としてこういう手にした。一見、善意に見せてますがホンネは別なところにあった。それを王様とA子は見抜けなかったわけです。
こういう人間行動の中身を見ると、人のやることって実は全くと言ってよい程変わってない。善意に見せかけてホンネは別にあるとかもね。だからこそ、二択だけで判断することが非常に危険なのです。A子は
王妃にとっての利害は何だったのか
が気づけずにライバルとして排除されてしまった。なるべく多くの可能性や選択肢に気づければ、A子は身を損なわずに済んだはず。多くの可能性と選択肢が存在する世の中の方が、あなたの身を守ってくれる良い証拠だと思いマスよ。この話って何しろ
2000年以上も前の話
なんだからね。