いちご電波

2月某日

　休日３日目になり、ようやく軋んでいた身体が凪いできた。
　日中、猫は２階の窓際に置いたダンボールにすっぽりと入って寝ている。大寒波が再び来ているらしく、何もしなくても１階にいるとじんじん下から冷えてくる日。２階に上がるととろとろとやわらかいぬくもりに包まれる日。ねこは何でも知っているなぁと感心する。

夜　豚肉とたまごとじゃがいもとトマトの炒めもの（にんにく）茹でブロッコリー、大根の味噌汁

　テレビをつけると、備蓄米の袋が並ぶ倉庫の画像が映った。うちの近所の米の価格はテレビに映っている数字よりも高い。
（先日のこと）
　仕事中、サンリオの絵柄みたいなかわいい「いちご」が浮かび、その後、いちご味の何かがものすごくものすごく食べたくなった。みずみずしいぷちぷちした本物じゃなくて、ピンク色でいちごの匂いがするなめらかな何か。帰りにスーパーでいちごアイスを買って帰ったら、その日友人から「今日はいちごのシュークリームが食べたくなった」という内容のメッセージをもらった。
　あの日は全国的にいちご電波が飛んでいたのかもしれない。