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『AIのべりすと』さんを使って恋愛小説を書いてみました

AIのべりすととはAI(人工知能)による文章・小説作成アプリケーションソフトウェアのこと。サンプルとなる文章を打ち込むと、AIが続きを考えてくれます。

今回はAIのべりすとさんを利用させていただき、実際に小説を書いてみました。ジャンルは恋愛。どのような物語になったのかご覧ください。

※太字がAIの考えた文章です。

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『最後の希望を高嶺の花に』

僕は今日、あの子に告白する。

相手は一年三組、同じクラスの高嶺さん。
彼女は容姿端麗、文武両道、成績優秀な財閥のお嬢様だ。

全学年の男子が付き合いたい女子ナンバーワンで、みんなが彼女に告白した。
しかし全員振られてしまい、この学校で告白していないのは僕だけになってしまった。

もちろん僕だって高嶺さんとお付き合いしたい。
だけど、何の取りえもない僕が告白を受けてもらえるのだろうか……いいや、僕だって高嶺さんを好きな気持ちなら誰にも負けない!

僕は自分を信じる。そして男子生徒全員の最後の希望として、高嶺さんとお付き合いしてみせる!

まずは二人きりにならなきゃ。さすがにクラスメイトがいる教室の中で告白は恥ずかしい。
帰りのホームルームが終わると、僕は窓際の席に座る高嶺さんに声をかけた。

「ねえ高嶺さん」
「何?」
「良かったら一緒に帰らない? 今朝お話した『超レアなカード』をお見せしたいんだ」
「うんっ!」

笑顔で答えてくれる高嶺さん。
やったあ! ついに彼女と
二人きりになれるチャンスをゲットしたぞ!

実は高嶺さんがカードゲーム好きなことは、たまたま女子同士の会話を聞いたときに知ったんだ。共通の話題を持つならこれしかないと、一生懸命勉強した。

おかげである程度ゲームは強くなったし、現在流通しているカードは一通り把握した。

その中でも激レアのカードを、僕は偶然にも引き当てることができた!
まさにこれが高嶺さん攻略の切り札だった!

いくら財閥のお嬢様でも、きっとこのカードは持っていないに違いない。
仮に持っていたとしても、レアカードは会話をするきっかけに過ぎない。
その先が僕と高嶺さんの真剣勝負、デュエルになるんだ!

帰り道、僕は持っていた『超レアなカード』を高嶺さんに差し出した。

「はいどうぞ」
「ありがとう」

カードを受け取った高嶺さんは嬉しそうにはしゃぐ。可愛い……

「嬉しいわ。こんな素敵なプレゼントは初めてよ」
「喜んでもらえて光栄だよ」
「本当に凄いわね。どうやって手に入れたの?」

「それはね……」

僕は駅前のカードショップで偶然引き当てたことをさも奇跡が起こったかのように伝えた。
まさか高嶺さんが自分へのプレゼントだと思って懐にしまうとは思わなかったけれど、僕に気持ちが傾いたと思えば安いものだ。

カードゲームの話で盛り上がっていると、公園の前に差し掛かった。

「高嶺さん、あそこのベンチでちょっと休んでいきませんか?」
「いいけど、どうして敬語なのかしら?」

不思議そうな顔をする高嶺さんと一緒に、僕は公園に入っていく。
まだ夕方前だから、子供たちの姿もある。
僕らは公園の隅にあるベンチに座って話をすることにした。

「ねえ高嶺さん」
「どうしたのかしら?」

僕はさっきの敬語について弁解をする。

「こうやって話すのも初めてだったから、緊張しちゃって……じゃあ僕もタメ口でいい?」
「もちろん。だってクラスメイトでしょ」

よし、着実に高嶺さんとの距離が縮まっていくのを感じる。
でも焦っちゃダメだ。じっくり、少しずつ距離を近づけて告白の機会をうかがうんだ。

もう少し別の話で高嶺さんの興味を聞いてみよう。
もしかしたら意外な共通点があるかもしれない。

「ところで高嶺さんは何が好きかな?」
「私のことばかり聞くなんて、やっぱり私に興味あるんだ」
「そりゃもちろん。好きな人のことを知りたいと思うのは当然でしょう」
「そっかぁ」

ふふっと笑う高嶺さん。
良かった、
って、さらっと何を口走ったんだ僕は!?

頭の中でいろいろシミュレーションしていたことが吹っ飛んでしまう。
今のは『僕がカッコよく高嶺さんに話しかけるとしたらこうだろうな』という想像でしかなかったんだ。

なのに……今の高嶺さんの見たことがない、ちょっと小悪魔めいた笑顔に心臓も脳みそもわしづかみにされて、いろんなことがパーンと握りつぶされてしまったんだ!
そうに違いないんだよ!誰に言い訳しているんだ僕は!!

とにかく、話の流れや僕の印象は悪くない。それに高嶺さんの好きなものが聞けるのはチャンスだ!
僕は彼女の言葉に耳を釘付けにした。

「私はね、カードゲームの話が大好きよ。あと、男の子とデートしたり、キスしたりする妄想も好き」

なんですとぉおおおー!!?? なんでいきなりそんな話が出てくるんだ!? え? もしかして高嶺さんも僕のことを好きなのか!?

いやいや待て待て。落ち着け、落ち着くんだ僕。

こんな都合のいい展開で進むわけがない。相手は学校の全男子を振った百戦錬磨の女子だ。ここでうっかり相手の懐に入ったが最後、あっさりカウンターパンチを食らって撃沈。
全員の願いを一身に背負った最後の希望の星は、簡単に砕け散っておしまいだ。

これは……高嶺さんの仕掛けた巧妙な罠に違いない。
そんな見え見えのトラップにかかってたまるか。着実に相手の意図を読み取り、懐に入り込んで一撃必殺の告白をお見舞いするんだ!

そのためにも高嶺さんの誘惑的な会話に乗ってはいけない。軽くかわすんだ。

「へえーそうなんだ。じゃあ今は、何を考えているの?」
「あなたとのデートよ」

そう言うと、高嶺さんは僕の腕にしがみついてきた! 柔らかな感触がダイレクトに伝わる。
僕は今、人生最大のモテ期を迎えているのでは?

いかん、冷静になれ。

今こそ冷静になって、振舞わなければならないのに、どうしても腕に当たる感触が邪魔をしてくる……煩悩を捨てるんだ!目先の感触より、将来の栄光を掴むんだ!
僕は動揺を精一杯隠す。そして声が震えないように平常心で聞いた。

「高嶺さんはどこに行きたいの?」
「そうね……海とか遊園地とか、二人っきりになれる場所がいいかな」
「それじゃあ、夏休みになったら二人で遊びに行こうよ」

僕はさりげなく約束を取り付けることに成功した。よし! これで一歩リードだ。
でも、高嶺さん
は財閥のお嬢様。二人っきりで遊びに行くなんて、両親が許してくれるのだろうか?素直に疑問だ。

「お父さんやお母さんは了承してくれるの?二人っきりで遊びに行くなんて……」
「うん。実はね、お父様とお母様には内緒で行くのよ」
「そうなんだ。どうして?」
「だって、お付き合いするなら両親にも挨拶しないといけないでしょ?」

高嶺さんは頬を赤らめながら答えた。

それってつまり、両親には僕のことを紹介したくないってこと……?親に内緒で付き合うってこと……?なんだそれ、ドキドキするじゃないか!!
いやだから落ち着けって僕!それって正式な彼氏彼女の関係じゃないだろ!

いったい高嶺さんは僕と、どんな関係になりたいと思っているんだろう。
こうなったら真正面から聞くしかない!
もう告白と言ってもいいセリフだけど、仕方がない。これで決めるんだ!!

「僕は高嶺さんのことが好きだけど、高嶺さんは僕と付き合ってくれるの?」
「もちろんよ。私もあなたのことが好きです」

よし! ついに念願の返事を聞くことができた。
でも、本当に好きな人ができたのは初めてだ。嬉しさ半分、不安もある。ちゃんと交際できるのかな……って、あれ? なんかおかしいぞ。

どうして高嶺さんは僕のことを好きと言ったんだ? 僕はまだ何も言っていないのに。

「あの、高嶺さん」
「何?」
「僕たちまだ出会って間もないよね。なのに、なんで僕が好きだと思ったの?」

すると、高嶺さんは顔を真っ赤にして、視線を僕からそらしながら、恥ずかしそうに答えた。

「あなた、いつも教室で一人残ってカードゲームの勉強してたじゃない。それって、私に近づこうとしたためじゃないの?」

図星だった。

僕は高嶺さんがカードゲーム好きと分かってから約一か月、必死にルールやカードの種類、戦略を覚えた。
情報を知らない友達に聞いたり、ネットで攻略サイトを見たり、それこそ寝る間も惜しんで勉強した。

「いままで近づいてきた人はみんな、私に都合のいい言葉で気持ちを飾ったり、自慢ばっかりでつまらなかった。でもあなたは違う。私の方に近づいてきてくれて、一緒に歩こうとしてくれた。その努力している姿が、かっこよかったの」

知らなかった……そんなに高嶺さんが僕のことを気にかけていてくれたなんて。
だから僕がほぼ初めて話しかけたにも関わらず、あんなに嬉しそうに返事をしたんだ。

僕の手はすでに高嶺の花を掴んでいたんだ!

「じゃあ両親に紹介しないっていうのは……」
「正式にお付き合いとなれば、いろいろ面倒なことがあるかもしれない」

そうか。僕にはよく分からないけれど、きっと財閥のおうちには複雑な事情があるのだろう。

「だからお父様とお母様に紹介する前に、二人っきりで思い出を作りましょう……ね?」
高嶺の花は僕の手をぎゅっと握った。
【終】

頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。