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【自家製サッカー概論】37 Jリーグの隆盛のため、ACLの価値を高めるという考え方

 2022年のクラブワールドカップが今年の2月に行われた。

 結果は、レアルマドリードが5度目の優勝を飾ったのだが、その決勝の相手が、アジア代表のアルヒラル(サウジアラビア)。
 南米代表のフラメンゴ(ブラジル)を破っての決勝進出で、にわかに注目が集まった。
 
 ワールドカップに続き、ここでもアジアの躍進を感じられ、少し興奮してしまう。
 
 南米代表からの勝利は、かつては鹿島アントラーズも果たしている。
大きな勝利ではあるが、だが、もはや奇跡とは言えないと思う。
 
 世間的には、こうした結果について、「たまたま」や、「南米クラブの不甲斐なさ」といった意見が大勢を占めるだろう。
 
 だが、アジア代表が南米クラブを倒す回数が1つ、また1つと増えて行けば、「南米代表対アジア代表…、面白い試合になりそうだぞ」といった意見も出てくる様になる、……はずである。
 
 そうやって、一歩ずつ、アジアの立場を強くしていくことが大事だと思う。
 
 いずれは、欧州代表にも土をつける日が……、というのは流石に遠いだろう…。
 
 それは…、欧州のビッグクラブの資金力の差を見れば一目瞭然で、その差には愕然とする。
 
 それをひっくり返そうとするのは、やはり並大抵のことではないと思 う。
 
 さて、そんなクラブワールドカップだが、日本国内の人気はまだまだの様な気がする。
 
 これを何とかしなければならない。
 ……結構、本気でそう思ってます。
 
 その大きな理由は、Jリーグで戦っている選手にとって「ガチンコの国際試合を経験できる場」がこれしかないことだ。
 
 日本代表や海外挑戦以外にも、海外クラブと真剣勝負が出来る機会を増やさないと、特に若い選手は海外移籍ばかりに目を向けてしまうだろう。
 
 現在、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の放映権については日本テレビが持っている様だが、Jリーグももっと協力し、ACLの価値を高める戦略を出していかなければいけないと思う。
 
 Jリーグで試合に出て、ACLで結果を出し、クラブワールドカップで活躍する。
 
 そんな機会を創出出来れば、Jクラブに居ても、世界と戦えるし、世界の注目を集めることだってできる。
 
 こうした道筋を作ることが必要だと思う。
 
 もちろん、今現在もそれは可能。
 だが、もっと多くの人の注目を集め、そして、世界大会への期待を集めた方が、選手としてもやりがいは高まるはずだ。
 
 この、「多くの人の期待値を高める」、これがポイントだと思う。
 
 注目されるということは、「期待が高まっている」ということ――。
Jクラブが世界へ挑む戦いの期待値を最大限まで上げてやること。
 そこに注力しても良いと思う。
 
 「Jクラブだって、世界と伍して戦えるんだ」。
 
 そう思わせるために、ACLとクラブワールドカップは絶対に必要な道筋だと思う。
 
 クラブワールドカップが4年に一度の開催へと大きく変わる。今後のACLの方式にも注目が集まるだろう。

 そんな流れの中で、もっとACLとクラブワールドカップの日本国内での価値を上げるべきだ。
 そんな声がもっと多く出てくることを望みます。

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