【自家製サッカー概論】77 放映権料と国際情勢 アウェー中継無しはO.Kか?
日本代表戦が花盛りです。
大げさなもの言いですいません。だけど各カテゴリで注目試合の連続なんだよね。
昨晩はU-17W杯で日本がスペインと激突。惜敗だったが1点返したりして意地を見せた。
先週の土曜はU-22がアルゼンチンに快勝。5得点のゴールショーを披露。
そして、今晩は2026年ワールドカップ予選で日本代表がシリアと激突。
この試合だけど、放送が中継されないことでも話題になってます。
新聞記事では、日本サッカー協会の田嶋幸三会長が、高騰した放映権料について「お金のつり上げに乗って行くつもりは全くない。(代理店が)もうけようとしているから、こういうことになる。放映権には適切な相場があるはず」とのコメントが掲載されていた。
さて、今回取り上げるのは、この放映権料だが、少し視点を変えて意見を言わせてもらいたい。
今回のワールドカップ予選。日本はBグループに入った。
対戦相手は、シリア、北朝鮮、ミャンマーである。
この国々を並べてある共通点が浮かんでくる。
それは、いずれの国も国際社会で懸念を示されている国なのである。
シリアは情勢不安であるため代替地開催で、北朝鮮はいわずもがな。
ミャンマーは軍が実効支配を進め、国際社会(というか西側諸国)から懸念が伝えられている。
こうした国々って、喉から手が出るほど「外貨」が欲しいと思うんです。
そんな中で、今回のサッカーの放映権料ですよ。
この放映権料がBグループ各国の政権に入るんだよね、という視点である。
まさか放映権料が、「各国のサッカーの発展のために役立てられる」なんて思っている人はないだろう。
北朝鮮ならば、この放映権料が、例のキムなんとかの人の金庫に回るのは当然でしょう。
重苦しい国際情勢の中、日本はBグループ各国に対し厳しい態度、或いは非協力態勢を取っているはず。
そこに、今回の放映権料である。
「放映権料という名目の金銭」をBグループ各国に渡していいものか。
ここは議論が必要に思う。
間違って欲しくないのは、「アウェー戦は観ません!」と言いたいのではなく、「あの国々に金銭が渡るのはいかがなものか」と言いたいことだ。
「サッカーに政治の理論を持ち込むべきではない」という意見もある。
それは賛成だ。
だが、今回のポイントは「サッカーにまつわるお金」の話なのだ。
政治と経済は表裏一体。
そして今、「サッカーとお金」も結びつきが強くなっている。
それが、今回の放映権料に表出してきたのだ。
これは早急に話題に揚げて、多くの人の意見を汲みだせる様にすべきだと思う。
今回の事情を周知するためにも、そして、サッカーとお金と国際情勢が入り組んで来ていることを分かってもらう為にも。
まさにマスコミの出番だと思うのだが、どうだろうか。