【自家製サッカー概論】74 なでしこパリ五輪予選 池田監督のコメントあるじゃん!
またもやテーマは周回遅れ。
明日は、なでしこジャパンがベトナムと対戦。それなのに、ウズベキスタン戦の雑感です。
どうぞご了承のほどを。
ウズベキスタン戦は賛否渦巻く内容となりました。
その理由は、なでしこジャパンが最終予選でのオーストラリア戦回避を図ったから。
批判覚悟の戦いを仕掛けたのだが、一番のポイントは「勝利」だと思う。
2018年のロシアワールドカップでも、日本は無気力試合をした。
その時のスコアは0-1の敗戦である。
「負けているのにボールを奪いに行かない」。これは結構しんどいことだと思う。
それに比べれば今回、日本は2-0でリードしていたのである。
どちらかと言えば、批判はウズベキスタンにあるのではないだろうか。
大会後にウズベキスタンの本田美登里監督への批判が高まらないか、そちらの方が心配になる。
さて話を切り替えて、この試合直後に気になったのは、なでしこの池田太監督の思惑である。
本当のところは一体どんな考えがあったのか。
そこが知りたかった。
試合翌日にネット記事をチェックすると、「オーストラリアとの戦い回避のため」という記事が幾つか出てきた。
その中に池田監督の言葉(コメント)が入るかな、と思ったが、あまり載っていないのである。
オーストラリア回避のためのレギュレーションの解説は多くあったが、肝心の池田監督本人の言葉が少なかった。
(ひょっとして、あまりマスコミには話したくはなかったのかな)
そんなことまで考え、翌々日に日本サッカー協会のマッチリポートを見た。
なんだぁ、池田監督のコメントあるじゃん!
池田監督は冒頭に次の点に言及している。
・勝点3にフォーカスして、得点を必要しておらずボールを保持した
そして、A組1位(オーストラリア)との対戦を避けた理由を述べた。
・2戦目がアウェイになり、季節も逆転するため暑熱対策が必要になる
・準備期間を考えると1戦目はアウェイで戦い、2戦目をホームで戦いたい
ウズベキスタン戦の狙いと、今後の戦いについて明確に答えていた。
これでスタッフ陣の狙いも分かり、スッキリするファンも多いのではないだろうか。
ウズベキスタン戦の評価は、こうした池田監督の狙いを明記し、その上で批判して欲しいと思う。
その2次予選、気がかりはB組(韓国、北朝鮮、中国、タイ)の行方。
現在、韓国と北朝鮮が勝点4で並び、次に中国が勝点3、タイが勝点0である。
なるほどなぁと思ったのが、韓国と北朝鮮が第2節で引分けた試合である。
これで、最終節でお互いに勝利すれば、勝点7で両方2次予選を突破する。
(最終順位は、北朝鮮がタイに何点取るかで決まる)
つまり、日本の対戦相手は韓国と北朝鮮のどちらかとなるのだ。
両方とも面倒くさい相手である。
特に、北朝鮮はアウェイでは相当うっとうしい。
国の名誉が掛かっているのである。勝つために何をしてくるのか……。
それは、サッカーではなく、その周囲でのことである。
宿泊施設や練習場、空港、バス。至る所で神経をすり減らしてしまうのではないか。
オーストラリアはスポーツ分野でのやりにくさがあるが、北朝鮮は政治的な厄介さがある。
結局、どちらへ進んでも大変なのだろうと思う。
パリ五輪へ向けてのアジア最終予選。
最後の最後で、一筋縄ではいかないものが用意されている。
なでしこジャパンの無事を祈りつつ、全力を出し切れる様に、皆さまの応援どうぞお願いします。