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【自家製サッカー概論】70 アジア競技大会 個の強さの底上げ

 佳境を迎えていますよ、アジア競技大会。
 
 男子は北朝鮮に勝利し、準決勝進出!
 女子は3日、まさに今晩、中国と準決勝を戦う。
 
 ああそれなのに……。
 女子サッカーの地上波放送は予定ないんです!
 
 男子は明日の準決勝の放送はあるし、その前からも放送している。
 
 でも女子のサッカーは一度も地上波放送はしていません。
 
 女子ワールドカップの時はあれほど騒いだのに今回は誰も何も言わない。
 おかしくないですか?
 
 女子の扱いを底上げするって言ってなかった? 日本サッカー協会さん。
 
 何か、何でもいいから、「女子サッカーの発展のために地上波放送をお願いします」くらい言ってもいいんじゃない?
 
 小さい声だけど、この場を借りて言ってみました。
 
 さて、話をガラッと、男子サッカーに切り替えます。
 
 北朝鮮と準々決勝を戦い、見事勝利!
 
 おめでとうございます。
 
 北朝鮮とは、来年3月にA代表がワールドカップ予選で戦います。
 過去には2011年ザックジャパンの時にアウェイで戦い敗戦(0-1)。
 
 全てひっくるめて、相当面倒くさい相手ということです。
 
 サッカーの特徴はフィジカル重視、ロングボール多用。加えて、個人での持ち込みも多い。
 
 つまり、個々の戦いが重要になる訳です。
 (蛇足ですが、ここに戦術的な要素が加わると“韓国のサッカー”ですね)
 
 先日の北朝鮮戦の前半は、この個々の部分で後手を踏んだ。
 
 ボールを持ち出す北朝鮮の選手を止められない。
 空中戦では相手に先に触られる。
 ボールキープから裏に簡単に送られる。
 
 こうしたことを許しては、相手に流れを掴まれてしまう。
 
 だが後半に入ると、個々の戦いで見違える様に良くなった。
 
 ロングボールを跳ね返し、球際で粘りを出した。
 
 ここで負けないと、パスを回して相手を押し込める様になる。
 
 ハーフタイムでどんな言葉が飛び交ったのか。
 とても気になるが、それを指摘する記事が見つからない(ブツブツ…)。
 
 とにもかくにも、北朝鮮戦の後半、粘りを見せた若い選手たち。
 本当に素晴らしいし、頼もしかった。
 
 これは明るい材料ではないか。
 と、同時に、世界で戦う上で「球際や空中戦の強さは不可欠」。これを改めて示したのではないか。
 
 世界に出たいと思う若い選手は、この個人の部分でもっとたくましさを身に付けるべきだと思う。
 
 なぜなら、ここで弱みを見せる選手はまず起用されないから。
 
 日本選手で徐々に使われなくなった選手がいる。この球際や空中戦の部分を重点的に見ると、弱みを見せている選手が多いと思う。
 
 だから、アジア競技大会に出場している選手は、大会を通じて、この個の強さの底上げに取り組んで欲しいと思うんです。
 
 今大会、勝ち抜けば、あと2試合。
 
 若き日本代表には、まず自分の成長のために、タフな戦いを勝ち抜いて欲しいと思う。

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