【自家製サッカー概論】69 アジア競技大会にみる男女の日本代表
中国・杭州でアジア競技大会が始まった。
サッカーは男子がグループステージ突破。
女子は、28日にベトナム戦がある。
なでしこの方は、互いに連勝同士の激突で、得失点差で日本が1位。
大会序盤の天王山と言えるのではないか。
(大会序盤で大一番って、矛盾か……)
さて、今回の大会はかなり変則的となっているのが特徴的なんである。
・ポイント1
新型コロナウイルスの影響で本来、昨年開催するはずが今年になった。
・ポイント2
男子・女子ともにオリンピック予選を考慮してメンバーを選出している。
・ポイント2の捕捉
男子がバーレーン開催のアジアカップ予選があったので、連戦を避け、新たなメンバーを選出している。
女子は10月からのパリ五輪予選を考慮し、新たなメンバーを選出し臨む。
その女子サッカー、もう一つのなでしこジャパンは、28日が初戦だった。
しかし同日、福岡ではなでしこジャパンも国際親善試合だったのである。
しかも相手は、アルゼンチン。
このアルゼンチン相手になでしこは8-0という爆勝ちです。
その後に杭州で、もう一つのなでしこがバングラディシュと戦い、なんとこちらも8-0。
凄い結果なのに、ああ、それなのに……。
当然の様にアルゼンチン戦の影に隠れてしまった。
とにもかくにも、あちこちで日本代表が戦っているのである。
さてさて、2つ目の代表を送り出すことになった日本の男女サッカー。
色々と意見はあるでしょうが、多くの選手が国際試合を経験できるのは良いことだと思う。
ただ、メンバーは違えど、れっきとした日本の代表である。
そう簡単に負けてはいけないというのが大前提だ。
相手、特にアジア各国は、「日本を倒せば大金星!」と強い動機を持って挑んでくる。
タフな戦いになるのは言うまでもない。
そこで日本代表が、粘りのある局地戦、相手を圧倒する集団性、結果にこだわる戦いを見せられるかに期待したい。
これからの日本選手に求められるのは、「試合を勝たせられる選手」の台頭だと思う。
「この選手がいれば試合が優位に運べる」、そんな選手である。
例えば、遠藤航選手が中盤に入るとゲームが締まるとか、三苫薫選手や伊東純也選手、久保建英選手が入ると、攻撃にアクセントが付き優位に進めるとか。
試合の流れを左右する、そんな印象を与える選手の台頭である。
日本代表や所属するクラブで、結果をもたらすだけの存在感を持つ選手が求められている。
日本サッカーのレベルを底上げする意味でも、そんな選手を男子、女子に関わらず、いかに輩出していくか。
そこをもっと議論していかなければならないと思う。
果たして、今大会でそんな選手が台頭してくるか。
こうした視点で、今回の杭州アジア競技大会を観るのも面白いのでは、なんて思います。